スノボがもっと快適になる!バラクラバ1枚で変わる暖かさとパフォーマンス

スノーボードを楽しむ上で、バラクラバは単なる防寒対策以上の役割を果たします。ゲレンデの厳しい寒さや紫外線から顔を守り、快適性を維持するためには欠かせないアイテムです。
しかし、多くのブランドから様々な製品が販売されており、初心者の方にとってはどれを選べば良いか迷うことも少なくありません。この記事では、スノーボードに最適なバラクラバの選び方から、具体的なおすすめモデルまでを詳しく解説します。
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- 素材や厚さなど、基本的なバラクラバの選び方
- ヘルメット対応や呼吸のしやすさといった重要な機能
- 人気ブランドから厳選したおすすめのモデルの特徴
- 自分の滑りのスタイルに最適な製品を見つけるヒント
スノーボード用バラクラバの選び方とおすすめポイント

- 用途で選ぶ素材の違いと特徴
- ゲレンデの気温で選ぶ薄手・厚手
- 快適なライディングを左右するフィット感
- 安全第一!ヘルメット対応モデルを選ぼう
- ゴーグルの曇りを防ぐ呼吸のしやすさ
- 汗冷えを防ぐ速乾性の重要性
- 雪山で必須の日焼け対策機能
用途で選ぶ素材の違いと特徴
バラクラバを選ぶ上で、素材の理解は非常に大切です。なぜなら、素材によって保温性や速乾性、肌触りが大きく異なるからです。例えば、化学繊維であるポリエステルは、速乾性に優れているため、汗をかいても乾きやすく、汗冷えを防ぐ効果が期待できます。
一方、天然素材のメリノウールは、高い保温性と優れた調湿機能、そして防臭効果が特徴です。肌触りも柔らかく、長時間の着用でも快適さを保ちやすいと考えられます。
それぞれの素材にはメリットだけでなく、注意すべき点も存在します。ポリエステルは比較的安価で手に入りやすい反面、製品によっては静電気が起きやすい場合があります。メリノウールは高機能ですが、化学繊維に比べて価格が高くなる傾向があり、洗濯方法に少し気を使う必要があります。
このように、素材ごとの特性を理解し、自分のライディングスタイルや汗のかきやすさを考慮して選ぶことが、最適な一枚を見つけるための鍵となります。
素材の種類 | 保温性 | 速乾性 | 通気性 | 特徴 | 注意点 |
---|---|---|---|---|---|
ポリエステル | △~◎ | ◎ | ○ | 安価で耐久性が高い。汗をかいても乾きやすい。 | 静電気が起きやすい場合がある。 |
メリノウール | ◎ | ○ | ◎ | 保温性と調湿性に優れる。防臭効果が高い。 | 価格が比較的高く、洗濯に注意が必要。 |
フリース | ◎ | △ | △ | 非常に暖かく、肌触りが柔らかい。 | 汗を吸うと乾きにくく、通気性は低め。 |
ゲレンデの気温で選ぶ薄手・厚手
バラクラバの厚みは、ゲレンデのコンディションに合わせて選ぶことが快適さを保つ上で欠かせません。主に、保温性を重視した「厚手タイプ」と、通気性を重視した「薄手タイプ」に分けられます。
厚手タイプは、フリース素材などが使われていることが多く、保温性が非常に高いのが特徴です。このため、気温が氷点下になるような厳冬期のコンディションや、寒さが厳しいナイターでの滑走に向いています。ただし、保温性が高い分、春先の暖かい日には暑すぎると感じることがあり、汗をかきすぎると逆に不快になる可能性も考えられます。
一方で薄手タイプは、通気性と速乾性に優れた素材で作られています。主に春スキーや、運動量が多く汗をかきやすいバックカントリーでの使用に適しています。また、ヘルメットの下に着用してもごわつきにくいというメリットもあります。しかし、当然ながら厳冬期には保温性が不足するため、寒さを感じやすいでしょう。
したがって、自分が主に滑る時期や場所の気温を想定し、それに合った厚さを選ぶことが大切です。シーズンを通して滑る方は、厚手と薄手の両方を揃えておくと、あらゆる状況に対応できます。
快適なライディングを左右するフィット感
バラクラバのフィット感は、ライディング中の快適さに直結する要素です。フィット感が悪いと、滑走中にずれて視界を妨げたり、隙間から冷気が侵入してきたりする原因になります。
理想的なフィット感とは、顔の輪郭に沿って適度に密着しつつも、締め付けが強すぎない状態を指します。特に、目や口周りの開口部の位置が自分の顔に合っているかどうかがポイントです。開口部がずれていると、呼吸がしにくくなったり、ゴーグルとの間に隙間ができて曇りの原因になったりします。
多くのブランドでは、伸縮性の高い素材を使用したり、立体的な裁断を施したりすることで、様々な顔の形にフィットするよう工夫されています。しかし、頭の大きさや顔の形には個人差があるため、可能であれば試着してみることをおすすめします。もし試着が難しい場合は、製品のレビューを参考にしたり、サイズ調整機能があるモデルを選んだりするのも一つの方法です。快適な滑りを実現するためにも、フィット感にはこだわって選びましょう。
安全第一!ヘルメット対応モデルを選ぼう
現在のスノーボードシーンにおいて、ヘルメットの着用は安全のために非常に重要視されています。そのため、バラクラバを選ぶ際も、ヘルメットとの併用を前提としたモデルを選ぶことが大切です。
ヘルメット非対応の厚手のバラクラバを無理に着用すると、ヘルメットが正しくフィットせず、本来の保護性能が発揮されない可能性があります。最悪の場合、転倒時にヘルメットがずれたり脱げたりする危険性も考えられます。
ヘルメット対応モデルは、頭頂部が薄手の素材で作られていたり、全体的にごわつかないスリムなシルエットになっていたりするのが特徴です。これにより、ヘルメットの下に着用しても圧迫感がなく、快適なフィット感を保つことができます。製品情報に「ヘルメット対応」や「ヘルメットフレンドリー」といった記載があるかを確認すると良いでしょう。安全にスノーボードを楽しむためにも、この点は必ずチェックしてください。
ゴーグルの曇りを防ぐ呼吸のしやすさ
スノーボード中にゴーグルが曇ってしまうと、視界が悪くなり非常に危険です。このゴーグルの曇りの大きな原因の一つが、自分の呼気です。バラクラバの口元部分の構造が、この問題を解決する鍵を握っています。
呼吸がしにくいバラクラバを着用していると、吐いた息が上方へ流れ、ゴーグルの内側に入り込んでしまいます。これが内外の温度差と組み合わさることで、レンズが曇るのです。
このため、多くの高機能なバラクラバでは、口や鼻の部分に工夫が凝らされています。例えば、レーザーカットされた複数の呼気孔が設けられていたり、メッシュ素材などの通気性が高い生地に切り替えられていたりします。これらの構造により、呼気を効率的に前方へ排出し、ゴーグルへの流入を防ぐことができます。また、口元を立体的な構造にすることで、生地が直接口に張り付くのを防ぎ、呼吸のしやすさ自体を向上させているモデルも存在します。ゴーグルの曇りに悩まされている方は、口元のデザインや素材に注目して選んでみてください。
汗冷えを防ぐ速乾性の重要性
ライディング中は、たとえ寒い日であっても意外と多くの汗をかきます。かいた汗が乾かずにウェア内に留まると、休憩中やリフトに乗っている間に体温を奪い、「汗冷え」の原因となります。これを防ぐためには、バラクラバの速乾性が非常に重要な役割を果たします。
前述の通り、速乾性に優れた素材の代表格はポリエステルなどの化学繊維です。これらの素材は繊維自体が水分をほとんど吸収しないため、汗を素早く生地の表面に移動させ、効率的に蒸発させることができます。これにより、肌面を常にドライな状態に保ち、汗冷えのリスクを大幅に軽減します。
一方、保温性が高いフリース素材や、吸湿性に優れたコットン素材は、一度濡れると乾きにくいというデメリットがあります。特にコットンは、汗を吸って肌に張り付き、体温を奪いやすいため、スノーボードのようなアクティビティには不向きです。
運動量が多い方や汗をかきやすい体質の方は、特に速乾性を重視して素材を選ぶことが、一日を通して快適に過ごすためのポイントになります。
雪山で必須の日焼け対策機能
「冬の雪山で日焼け?」と意外に思うかもしれませんが、雪山は非常に日焼けしやすい環境です。その理由は、標高が高いために地上よりも紫外線が強いこと、そして雪面が紫外線を強く反射すること(雪面反射)にあります。
雪からの照り返しは、肌をあらゆる角度から攻撃するため、顔全体を覆うことができるバラクラバは、日焼け対策として極めて有効です。特に、ゴーグルで覆われない鼻や頬、首周りを紫外線から守る上で欠かせません。
日焼け対策を重視する場合は、UVカット機能(UPF値)が表示されている製品を選ぶと良いでしょう。UPFとは、衣類が紫外線をどれだけ防ぐかを示す数値で、UPF50+が最高値です。多くのスポーツ用バラクラバには高いUVカット機能が備わっていますが、購入前に確認しておくとより安心です。春先の暖かい日差しの中でのライディングでは特に、この機能が快適さと肌の健康を守る上で役立ちます。
【厳選】スノーボードにおすすめのバラクラバを紹介

- Burton「[ak] Balaclava」
- Anon「MFI Hooded Balaclava」
- Airblaster「Ninja Face」
- Blackstrap「The Hood Balaclava」
- MIZUNO「BREATHTHERMO BALACLAVA」
- finetrack「メリノスピンバラクラバ」
- The North Face「ミッドウェイトバラクラバ」
Burton「[ak] Balaclava」
スノーボード界を牽引するブランド、Burtonのハイエンドラインである[ak]からリリースされているバラクラバです。このモデルの最大の特徴は、優れた速乾性と透湿性を備えたポーラテックパワーストレッチフリース素材を使用している点にあります。これにより、激しい動きで汗をかいても快適な状態を維持しやすくなっています。
また、顔周りのフィット感を高める立体裁断パターンが採用されており、ヘルメットの下に着用してもごわつきにくい設計です。
口元には呼気孔が設けられているため、ゴーグルの曇りも軽減します。保温性と快適性のバランスが非常に高く、バックカントリーからゲレンデまで、幅広いシーンで活躍する一枚と言えます。ただし、高機能な分、価格は比較的高めに設定されています。
Anon「MFI Hooded Balaclava」
Burton傘下のゴーグルブランド、Anonが展開するこのバラクラバは、独自のMFI(マグネット式一体型)テクノロジーが最大の特徴です。これは、バラクラバの鼻部分に内蔵されたマグネットによって、同社のMFI対応ゴーグルとシームレスに連結できる画期的なシステムです。
このMFIシステムにより、ゴーグルとバラクラバの間に一切の隙間がなくなり、冷気の侵入を完全にシャットアウトします。もちろん、呼気がゴーグル内に侵入することもないため、曇りを効果的に防ぐことが可能です。
AnonのMFI対応ゴーグルを愛用しているユーザーにとっては、これ以上ない選択肢と言えるでしょう。一方で、この機能はAnonの対応ゴーグルがなければ最大限に活かすことができないため、その点は注意が必要です。別記事でAnonのゴーグルをまとめています。
Airblaster「Ninja Face」
ユニークなデザインと機能性で人気のAirblasterが提供する、薄手のバラクラバです。この製品は、4ウェイストレッチのAIR-TECH素材を採用しており、非常に滑らかな肌触りと優れたフィット感を実現しています。
最大の特徴は、顔を出す部分の開口部が大きく、状況に応じて目だけ、鼻と口だけ、あるいは顔全体を出すといった調整が容易な点です。また、薄手で速乾性に優れているため、春先の暖かい日や、ハイクアップするようなバックカントリーシーンで特に活躍します。
デザインのバリエーションも豊富で、個性的なスタイルを好むスノーボーダーにおすすめです。厳冬期にはこれ一枚だと少し寒いかもしれませんが、ヘルメットライナーとしても優秀です。
Blackstrap「The Hood Balaclava」
アメリカ・オレゴン州で生まれたヘッドウェア専門ブランド、Blackstrapの定番モデルです。このバラクラバは、フード、フェイスマスク、ネックウォーマーの機能を一つにまとめた「Hoodaclava」スタイルが特徴で、様々な使い方ができます。
独自のUPF50+のUVカット機能を備えた素材は、速乾性と透湿性に優れ、オールシーズン快適に使用できます。また、レンズセーフ素材のため、ゴーグルを拭いても傷がつきにくいのも嬉しいポイントです。
口元は二重構造のメッシュになっており、呼吸のしやすさと曇り防止に配慮されています。カラーやデザインが非常に豊富なため、自分のウェアに合わせたコーディネートを楽しみたい方にも適しています。
MIZUNO「BREATHTHERMO BALACLAVA」
日本の総合スポーツメーカーであるMIZUNOが開発した、独自の発熱素材「ブレスサーモ」を使用したバラクラバです。この製品の最大の魅力は、体から発生する水分(汗)を吸収し、それを熱に変換するという画期的な機能にあります。
この機能により、ただ保温するだけでなく、自ら発熱して暖かさを生み出します。そのため、薄手でありながら高い保温性を実現しており、ヘルメットの下に着用してもごわつきません。また、汗を吸収して発熱するため、汗冷えのリスクを低減し、ドライで快適な状態を保ちます。特に、寒がりな方や、運動と休憩を繰り返すことで汗冷えしやすい方に最適な一枚と言えるでしょう。
finetrack「メリノスピンバラクラバ」
日本のアウトドアウェアブランド、finetrackが開発した高機能バラクラバです。この製品の核心は、メリノウールの持つ保温性や調湿性と、ポリエステルの持つ速乾性や耐久性を組み合わせたハイブリッド素材「メリノスピン®」にあります。
この独自の素材により、メリノウールの弱点であった乾きにくさを克服し、汗をかいても濡れ戻りしにくく、汗冷えを効果的に防ぎます。また、縫い目のないシームレス設計と立体デザインにより、ヘルメットの下でも快適なフィット感を実現しています。
保温性と快適性を高いレベルで両立させているため、運動量の多いバックカントリースキーヤーから、ゲレンデで快適に過ごしたい一般のスノーボーダーまで、幅広い層におすすめできる製品です。
The North Face「ミッドウェイトバラクラバ」
アウトドア界の巨人、The North Faceが作る、汎用性の高いバラクラバです。この製品は、その名の通り「ミッドウェイト(中厚手)」であることが特徴で、厳冬期の厳しい寒さから春先の暖かい陽気まで、幅広いコンディションに対応できます。
保温性と通気性のバランスに優れたフリース素材を使用しており、暖かさを保ちながらも余分な熱や湿気を逃がし、快適な状態を維持します。また、顔の前面を下げられるヒンジ構造を採用しているため、暑い時には簡単に体温調節が可能です。
特定の機能に特化するのではなく、様々な状況でバランス良く使えるため、「シーズンを通して使える一枚が欲しい」という方に最適な選択肢と考えられます。
まとめ:自分に合うバラクラバ?スノーボードにおすすめなモデル
ここまで様々なバラクラバの選び方と、具体的なおすすめモデルを紹介してきました。自分にぴったりの一枚を見つけるためには、この記事で解説したポイントを参考に、自分の滑りのスタイルや主な活動エリア、そしてデザインの好みを総合的に考えることが大切です。
- バラクラバは防寒だけでなく日焼け対策にもなる
- 素材はポリエステルやメリノウールが主流
- ポリエステルは速乾性に優れ価格も手頃
- メリノウールは保温性と調湿性、防臭効果が高い
- 厳冬期は厚手、春先は薄手が基本
- 自分の顔に合うフィット感が快適さを左右する
- 安全のためヘルメット対応モデルを選ぶ
- 口元のベンチレーションはゴーグルの曇り防止に不可欠
- 汗冷えを防ぐには速乾性が鍵となる
- UPF値のあるモデルは紫外線対策に有効
- Burton [ak]は機能性と快適性のバランスが良い
- Anon MFIは対応ゴーグルとの連携が最強
- Airblasterは薄手でデザイン性が高い
- Blackstrapは豊富なデザインとUVカット機能が魅力