【初心者必見】グラトリのセッティング!アングル角度とスタンス幅の基本と応用

スノーボードでグラウンドトリックを楽しみたいと考えている方にとって、板やビンディングの調整はとても重要なポイントです。特に、足を固定する角度や幅の設定は、トリックのやりやすさや安定感に大きく影響します。
自分の体格や目指すスタイルに合わせてセッティングを工夫することで、より自由な動きや新しい技にも挑戦しやすくなります。ここでは、角度や幅の調整方法や、その特徴についてわかりやすく解説します。
初めてセッティングを見直す方でも安心して進められるよう、基礎から応用まで丁寧にまとめています。自分にぴったりの調整を見つけて、グラウンドトリックの楽しさをさらに広げてみましょう。
- グラトリ向けのビンディング角度の基本
- ダックスタンスの特徴とメリット
- スタンス幅の基準や調整方法
- スタンス幅とトリックの関係性
グラトリのセッティングの基本:アングル角度を理解する

グラトリを楽しむためには、ボードのセッティングがとても重要です。特にアングル角度は、トリックのしやすさや安定感に大きく影響します。ここでは、グラトリに適したアングル角度の基本や調整方法について詳しく解説します。
グラトリにおけるアングル角度とは?基本を知る
グラトリにおけるアングル角度とは、スノーボードのビンディング(足を固定する部分)を板に取り付ける際の角度のことを指します。
ビンディングの角度は、進行方向を基準にして何度外側や内側に向けるかで表現され、0度は板に対して足がまっすぐ乗っている状態です。
前足(進行方向側)はプラス、後ろ足(テール側)はマイナスで表記されることが多く、例えば「前足9度、後ろ足-9度」などと設定します。
このアングル角度を調整することで、滑りやすさやトリックのやりやすさが大きく変わるため、グラトリでは自分のスタイルや体格に合わせて最適な角度を見つけることが重要です。
おすすめのアングル角度は?グラトリ向け設定
グラトリにおすすめのアングル角度は、左右対称の「ダックスタンス」が基本です。具体的には、前足と後ろ足をそれぞれ外側に向けて「前足9度、後ろ足-9度」や「前足12度、後ろ足-12度」などの設定がよく使われます。
- 前足9度/後ろ足-9度(ダックスタンスの基本例)
- 前足12度/後ろ足-12度(やや広めのダックスタンス)
- 前足6度/後ろ足-6度(控えめな角度で安定重視)
- 前足15度/後ろ足-15度(回転系トリック向けの広め設定)
- 前足3度/後ろ足-3度(バター系・プレス系トリック向け)
ダックスタンスはスイッチ(逆向き)で滑るときも違和感が少なく、様々なトリックに対応しやすいのが特徴です。
プレスやバター系のトリックが好きな場合は、角度をやや控えめ(3~9度)に、回転系や高回転トリックを重視する場合は少し角度を広げて(9~15度)設定するとやりやすくなります。
最初は標準的な角度から始め、実際に滑りながら微調整していくのが良いでしょう。
アングル角度の種類:ダックスタンスのメリット

ダックスタンスとは、前足をプラス、後ろ足をマイナス方向に同じくらいの角度で外側に開くセッティングです。グラトリではこのダックスタンスが主流で、最大のメリットはスイッチで滑るときも自然な感覚で操作できることです。
板を前後どちらでも扱いやすく、トリックの幅が広がります。また、両足が外側に向いているため、バランスが取りやすくなり、板の取り回しも良くなります。
反面、膝が外側に開くため、長時間滑ると疲れやすかったり、カービングターンの際に力を伝えにくいというデメリットもあります。それでも、トリック主体のグラトリにはダックスタンスが最適です。
アングル角度がグラトリの技に与える影響
アングル角度は、グラトリの技のやりやすさや安定感に大きな影響を与えます。角度を広げる(外側に開く)ことで、体のひねりや先行動作がしやすくなり、回転系のトリックがやりやすくなります。
逆に角度を狭くすると、板をしっかり踏み込むことができ、プレスやバター系のトリックで安定感が増します。
しかし、角度をつけすぎると膝や腰に負担がかかるため、無理のない範囲で調整することが大切です。自分がやりたいトリックの種類や体の動かしやすさを意識しながら、最適なアングルを探しましょう。
アングル角度の調整方法と注意点
アングル角度の調整は、ビンディングの底にあるディスクプレートを回して行います。多くのビンディングは3度ずつ角度を変えられる仕組みになっており、前足・後ろ足それぞれ独立して調整できます。
調整時は、まず自分のスタンス(レギュラーかグーフィーか)を確認し、最初は標準的なダックスタンス(例:9度/-9度)から始めるのがおすすめです。調整後は、実際に滑ってみて違和感がないか、膝や腰に負担がかかっていないかを確認しましょう。
角度を大きく変えるときは一度に大きく変えず、少しずつ調整して体に合った設定を見つけることが大切です。また、アングルが合わないまま無理をするとケガの原因にもなるため、慎重に調整しましょう。
グラトリのセッティング応用:スタンス幅を調整する

グラトリの上達には、自分に合ったスタンス幅の設定が欠かせません。スタンス幅はバランスや操作性に直結しますので、適切な幅を知ることが大切です。ここでは、グラトリに適したスタンス幅の選び方や調整ポイントを紹介します。
グラトリのスタンス幅とは?基準と測り方
グラトリのスタンス幅とは、スノーボードのビンディング(足を固定する器具)の中心から中心までの距離のことです。この幅は、滑りやすさやトリックのやりやすさを大きく左右します。
一般的な基準としては「肩幅」や「身長×0.3」を目安にするとよいとされています。たとえば身長160cmの人なら約48cmが基準です。測り方は、板にビンディングを取り付けた状態で、左右のビンディングの中心部分の距離を直接メジャーで測ります。
実際に板の上に立ち、膝を軽く曲げてみて違和感がないか確認しながら調整するのがポイントです。自分の体格や滑り方に合わせて、基準から少し広げたり狭めたりして最適なスタンス幅を見つけましょう。
グラトリに適したスタンス幅の目安
グラトリに適したスタンス幅は、基準よりもやや広めに設定するのが一般的です。目安としては、身長に応じて48cm~56cm程度が推奨されており、たとえば170cmの人なら54cm前後がひとつの基準となります。
- 160cm:50~52cm
- 165cm:51.5~53.5cm
- 170cm:53~55cm
- 175cm:54.5~56.5cm
- 180cm:56~58cm
グラトリを極めたい場合は、この基準よりビス穴1個分ほど広めにセッティングするのがおすすめです。広めのスタンスは、バター系やプレス系などのトリックで安定感が増し、板の操作もしやすくなります。
ただし、広すぎると膝や腰に負担がかかりやすくなるため、無理のない範囲で調整しましょう。自分のやりたいトリックや体格に合わせて、実際に滑りながら微調整することが大切です。
スタンス幅とグラトリトリックの関係性
スタンス幅はグラトリのトリックのしやすさに大きく影響します。広めのスタンスは、重心が安定しやすく、板をしっかり踏み込むトリックやバター系、プレス系の技がやりやすくなります。
また、ノーズやテールが短く感じられることで、回転系のトリックでも取り回しが良くなります。一方、狭めのスタンスは、ノーズやテールが長く使えるため高回転トリックや、板のしなりを活かしたオーリーなどがやりやすくなります。
ただし、狭すぎるとバランスが取りにくくなり、着地やリカバリーが難しくなることもあります。自分がどんなトリックをメインにしたいかによって、スタンス幅を調整するのがコツです。
スタンス幅のメリット・デメリットを比較
スタンス幅を広くすると、安定感が増し、板の取り回しやすさが向上します。特にグラトリやパーク系のトリックを重視する人には広めのスタンスがおすすめです。
ただし、広すぎると膝や腰への負担が増え、長時間の滑走で疲れやすくなるデメリットもあります。
逆に、スタンス幅を狭くすると、板に力を伝えやすくなり、ターンやエッジングがしやすくなりますが、バランスが取りにくくなり、転倒のリスクが高まることも。
狭いスタンスは高回転トリックやフリーランに向いていますが、安定感や着地のしやすさはやや劣ります。自分の滑り方や体への負担を考えながら、メリット・デメリットを比較して幅を決めることが大切です。
自分に合うスタンス幅を見つける調整法
自分に合うスタンス幅を見つけるには、まず基準となる幅(肩幅や身長×0.3)からスタートし、実際に滑りながら微調整していくのが効果的です。最初は基準値でセッティングし、滑ってみて板の操作性や安定感、膝や腰への負担を感じてみましょう。
もしトリックの安定感が欲しい場合は1~2cm広げてみたり、回転系のトリックを重視したい場合は少し狭めに調整してみるのもおすすめです。
調整は一度に大きく変えず、1cm単位で少しずつ幅を変えてみると違いが分かりやすいです。滑りの感覚や体への負担をよく観察しながら、自分にとって最もバランスの良いスタンス幅を探してみましょう。
まとめ:グラトリのセッティングについて
グラトリのセッティングは、アングル角度とスタンス幅の両方を自分に合うように調整することで、技のやりやすさや滑りやすさが大きく変わります。
アングル角度はダックスタンスを基本に、前足と後ろ足を同じ角度に設定することでスイッチやさまざまなトリックがしやすくなります。スタンス幅は肩幅や身長を目安にしつつ、安定感や操作性を考えて少し広めに調整するのがグラトリにはおすすめです。
どちらも一度に大きく変えず、滑りながら少しずつ調整していくことで、自分だけの最適なセッティングを見つけやすくなります。
体格ややりたいトリックによってベストな設定は異なるため、いろいろ試してみることが上達の近道です。安全に楽しみながら、自分にぴったりのグラトリスタイルを見つけてください
今回はグラトリのセッティング、特にアングル角度とスタンス幅についてガッツリ解説してみました。どうでしたか?
セッティングって、正直ちょっと面倒くさい部分もあるけど、マジで大事なんですよね。自分に合ったセッティングを見つけられると、今までできなかったトリックが急にできるようになったり、滑り全体の安定感がグッと上がったりします。まさに「沼」です(笑)
この記事を参考に、ぜひ色々な角度や幅を試してみてください。試行錯誤するのもグラトリの楽しみの一つだと思います!焦らず、少しずつ調整して、自分だけの「これだ!」っていうセッティングを見つけてくださいね。
皆さんのグラトリライフが、もっと楽しくなることを願ってます!それでは、また次の記事でお会いしましょう!