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【NORTHWAVE】HOVER SPIN(ホバースピン)評価はオールマウンテンで汎用性があるブーツ!

まさやん
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スノーボードブーツ選びでNORTHWAVE「HOVER SPIN」の評価やレビューが気になる方も多いでしょう。このブーツは、イタリアのブランド、ノースウェーブが開発したモデルで、特に初心者からグラトリを楽しみたい中級者まで幅広く支持されています。

HOVER SPINの大きな特徴は、少ない回転で素早く確実に締められる独自のSPINシステムです。これにより、ゲレンデでの着脱が非常にスムーズになります。

また、ミディアムソフトなフレックスは扱いやすく、軽量設計でありながら耐久性も兼ね備えています。

フィット感を高めるCAB3ヒールリテンションやTFライナー、そしてグリップ力と衝撃吸収性に優れたLightstepアウトソールなど、快適なライディングを支える機能も充実。

この記事では、そんなHOVER SPINの詳しいスペックや、様々な滑りのスタイルでの評価をレビューしていきます。

この記事で分かること
  • HOVER SPINの主な機能や性能の詳細
  • ブーツの硬さや重さ、フィット感の特徴
  • 初心者やグラトリでの具体的な使いやすさ
  • 様々な滑走スタイルへのブーツの対応力

NORTHWAVE「HOVER SPIN」のスペック評価と詳細

対象メンズ
サイズ感普通
フレックス(1柔⇔10硬)5
WEIGHT(1軽⇒10重)6
締め付け力(1弱⇒10強)4
サイズ24.0-30.5(5mmピッチ)

SPINシステム:少ない回転で締まる快適性

ノースウェーブ独自のSPINシステムは、ブーツの着脱を驚くほど簡単かつスピーディーにしてくれる画期的な機能です。

従来のワイヤー式ブーツでは何度もダイヤルを回す必要がありましたが、このSPINシステムはそれと比べて約30%も少ない回転数で、ブーツ全体をしっかりと均一に締め上げることができます。

ケーブルには、パラシュートにも使われるほど軽量で丈夫な「ダイニーマ」素材を採用。スチールワイヤーよりも軽くしなやかで、低温時でも硬くなりにくく、ねじれや紫外線にも強いのが特徴です。

ブーツを脱ぐ時も簡単。レバーを引くか、グリップを上に引き上げて前に倒すだけで、一瞬で緩めることができます。この素早く快適な操作性により、ゲレンデでの貴重な時間を有効に使えるでしょう。

フレックス評価:柔らかく扱いやすい?

HOVER SPINのフレックス(ブーツの硬さ)は、一般的に「ミディアムソフト」と評価されています。

ノースウェーブのラインナップの中では比較的柔らかいモデルに位置づけられ、特にスノーボードを始めたばかりの方や、足首の自由度を活かしたグラトリを楽しみたい方にとって、非常に扱いやすいブーツと言えるでしょう。

柔らかいブーツは、細かい動きにブーツが柔軟に対応してくれるため、トリックの練習がしやすく、長時間の使用でも足への負担が少ない傾向にあります。

一方で、HOVER SPINはただ柔らかいだけでなく、ある程度のサポート力も備えており、「オールマウンテンブーツ」としてバックカントリーから圧雪されたゲレンデ、さらにはパークまで、様々な地形で使える汎用性も持っているという評価もあります。

そのため、初心者からある程度滑れるようになった中級者まで、幅広い層のライダーがその扱いやすさと対応力を実感できるでしょう。

軽量性と耐久性の秘密

HOVER SPINは、軽快な滑りをサポートする「軽量性」と、ハードな使用にも耐えうる「耐久性」を両立させている点が高く評価されています。

その秘密の一つは、ブーツ全体に使用されている素材選びにあります。アウター素材は、軽さを追求しつつも、雪山での厳しい環境に耐えられるだけの丈夫さを兼ね備えたものが採用されています。

また、独自の締め付けシステム「SPINシステム」に使われているダイニーマケーブルも、軽量化と耐久性向上に大きく貢献しています。この特殊な繊維は、スチールワイヤーよりも格段に軽い上に、非常に高い強度を誇ります。

さらに、ブーツの底部分にあたるアウトソールにも、軽量な素材が使われるなど、細部にわたって軽さが追求されています。

これらの要素が組み合わさることで、長時間のライディングでも足への負担が少なく、かつタフに使えるブーツが実現されているのです。

CAB3とTFライナーでフィット感向上

HOVER SPINの優れたフィット感は、「CAB3ヒールリテンションシステム」と「TFライナー」という二つの技術によって支えられています。

まず「CAB3」は、ブーツのタン部分(足の甲からスネ前面を覆うパーツ)とシューレースが連動する仕組みです。

ブーツの紐を締めると、タンが足首周りにしっかりと引き寄せられ、かかとが浮き上がるのを効果的に抑えてくれます。これにより、滑走中の安定感が増し、より正確なボードコントロールが可能になります。

そして「TFライナー」は、履く人の体温によって足の形に馴染んでいくインナーブーツです。メモリーラテックスという素材が使われており、使うほどに自分の足に合った形に変形し、まるでオーダーメイドのような快適なフィット感を提供します。

これらの技術により、ブーツと足の一体感が高まり、長時間の使用でも疲れにくく、快適なライディングが楽しめるのです。

Lightstepアウトソールの特徴

HOVER SPINに採用されている「Lightstepアウトソール」は、ノースウェーブが長年の研究開発を経て生み出した、高性能なソールです。その最大の特徴は、従来のソール素材と比較して大幅に軽量化されている点にあります。

この軽さは、スノーボードブーツにおいて非常に重要で、足への負担を軽減し、長時間のライディングでも疲れにくくしてくれます。また、ジャンプやトリックの際にも、足元の軽快さが動きやすさに繋がります。

ただ軽いだけでなく、雪面でのグリップ力も高いレベルで実現しています。雪の上を歩くときや、バインディング装着前の短い移動でも滑りにくく、安定した足元をサポートしてくれます。

さらに、このアウトソールはボードからの情報を足裏に伝えやすく、同時に雪面からの衝撃を和らげる効果も期待できます。これにより、ライダーはボードを繊細にコントロールしつつ、快適な滑走感を得ることができるのです。

NORTHWAVE「HOVER SPIN」のジャンル別評価ポイント

オールマウンテンで幅広いジャンルで高評価!

適性が高いジャンル

オールマウンテン

カービング
フリーラン
パウダー
グラトリ
ラントリ
キッカー(小~中)
キッカー(中~大)
ジブ

初心者向け:エントリーモデルとしての評価

HOVER SPINは、スノーボードをこれから始める方や、まだ操作に慣れていない方に最適なエントリーモデルとして高く評価されています。

その最大の理由は、ブーツの「柔らかさ」にあります。ノースウェーブのラインナップの中でも特に柔らかいフレックスを持つため、足首の自由度が高く、ボードをコントロールする感覚を掴みやすいのが特徴です。

硬いブーツだと体重移動やエッジ操作が難しく感じることがありますが、HOVER SPINなら少ない力でもスムーズに板を操れるでしょう。

また、独自の「SPINシステム」も初心者には嬉しいポイント。ダイヤルを回すだけで簡単にブーツを締められ、脱ぐ時もレバー操作ひとつで素早く緩められます。グローブをしたままでも扱いやすく、リフト乗り場でのわずらわしさも軽減されます。

軽量設計で足への負担も少ないため、長時間の練習でも疲れにくいでしょう。価格も比較的抑えられているため、初めての一足として、安心して選べるモデルと言えます。

グラトリでの操作性と評価

HOVER SPINは、グラトリ(グラウンドトリック)を楽しみたいスノーボーダーからも支持されています。その理由は、ブーツが持つ「柔らかさ」と「軽さ」が、グラトリ特有の繊細なボードコントロールや素早い動きに対応しやすいからです。

グラトリでは、オーリーやノーリーといったジャンプ系のトリックだけでなく、板をしならせたり、回転させたりする動きが多くなります。HOVER SPINの柔らかいフレックスは、こうした動きの際に足首の自由度を最大限に活かすことを可能にし、よりスムーズでスタイリッシュなトリックの実現をサポートします。

ブーツ自体が軽量であることも、グラトリにおいては重要な要素です。軽いブーツは足元の操作性を高め、回転系のトリックでのスイングウェイト(回転のしやすさ)を軽減し、トリックの成功率アップに繋がります。

独自のSPINシステムによる素早い着脱も、パークなどで繰り返しトリックの練習をする際に便利です。これらの特徴から、グラトリに挑戦したいライダーにとって、HOVER SPINは非常に扱いやすく、パフォーマンスを引き出してくれるブーツと評価できるでしょう。

オールマウンテンブーツとしての実力は?

HOVER SPINは、初心者やグラトリ向けの柔らかいブーツという評価がある一方で、「オールマウンテンブーツ」としての実力も秘めています。

オールマウンテンとは、圧雪されたゲレンデクルージングから、非圧雪のパウダーゾーン、さらにはジャンプやアイテムが設置されたパークまで、あらゆる雪山環境を滑りこなすスタイルを指します。

HOVER SPINの「ミディアムソフト」なフレックスは、この多様な状況に対応するためのバランスの良さが高評です。

例えば、ゲレンデでのカービングでは、ブーツがある程度の反応性を持つことでエッジコントロールがしやすくなります。また、新雪の中を滑るパウダーライディングでは、足首の自由度がある方がボードを浮かせやすく、楽しむことができます。

パークでのジブや小さなキッカー(ジャンプ台)においても、柔らかめのフレックスはトリックの際の動きやすさやスタイルを出しやすさに繋がります。

もちろん、非常に硬いバーンでの高速カービングや、巨大なキッカーに挑むようなハードなライディングには、より硬い専門性の高いブーツが適していますが、HOVER SPINは幅広いコンディションでスノーボードを楽しみたいと考える多くのライダーにとって、十分な汎用性と実力を備えたブーツと言えるでしょう。

バックカントリーでの対応性

HOVER SPINは、その「ミディアムソフト」なフレックスと軽量性から、本格的なバックカントリーよりも、ゲレンデ脇のサイドカントリーや、比較的アクセスしやすいバックカントリーエリアでの使用に向いていると言えます。

バックカントリーでは、圧雪されていない自然の地形を滑るため、ある程度の足首の自由度があった方がボードをコントロールしやすく、新雪の中での操作性も向上します。この点において、HOVER SPINの柔らかさはメリットとなるでしょう。

また、ハイクアップ(雪上を歩いて登る)が伴う場合、ブーツの軽量性は疲労軽減に大きく貢献します。SPINシステムによる素早い着脱も、休憩時や状況に応じた調整の際に便利です。

ただし、非常に険しい斜面や、長時間のハイクアップ、アイゼンやスノーシューを使用するような本格的なバックカントリーライディングにおいては、よりサポート力と剛性の高いブーツが求められる場合があります。

まさやん
まさやん

個人的な意見ですが、あくまで「様々な地形で遊べる」というオールマウンテン性能の一環として、軽めのバックカントリーにも対応できるという位置づけで考えるのが良いでしょう。

パークでの滑走とブーツの評価

HOVER SPINは、パークでの滑走、特にジブアイテム(レールやボックスなど)や、比較的小さめのキッカー(ジャンプ台)を楽しむライダーにとって、優れた選択肢となり得ます。

その理由は、ブーツの「ミディアムソフト」なフレックスが、パークライディング特有の動きに対応しやすいからです。

ジブアイテムの上では、バランスを取りながらボードを繊細にコントロールする必要があり、足首の自由度が高い方がスタイルを出しやすく、トリックのバリエーションも広がります。HOVER SPINの柔らかさは、こうした動きをスムーズにサポートしてくれます。

また、キッカーでのジャンプや着地の際にも、ある程度の柔らかさは衝撃を吸収しやすく、体への負担を軽減する効果も期待できます。軽量設計であることも、空中でのボードの取り回しや回転系のトリックにおいて有利に働くでしょう。

独自のSPINシステムは、パーク内で繰り返し滑る際に素早くブーツを締め直したり、休憩時に緩めたりするのに便利です。

ただし、非常に大きなキッカーに挑戦したり、ハイスピードでのアプローチが必要な場合には、より高いサポート力とレスポンスを持つ硬めのブーツが好まれることもあります。

まさやん
まさやん

パークで楽しく遊びたい、スタイルを重視したいライダーにとって、扱いやすく、パフォーマンスを引き出しやすいブーツです。

まとめ:NORTHWAVE「HOVER SPIN」の評価について

NORTHWAVE「HOVER SPIN」は、少ない回転で確実に締まる独自のSPINシステムと、ダイニーマ素材ケーブルによる軽量性・耐久性が特徴のスノーボードブーツです。

ミディアムソフトなフレックスは、初心者にとって扱いやすく、足首の自由度を活かしたグラトリにも最適。CAB3ヒールリテンションと体温で馴染むTFライナーが高いフィット感を提供し、軽量なLightstepアウトソールが快適な滑りをサポートします。

これらの特性から、HOVER SPINはエントリーモデルとしてだけでなく、パークやゲレンデ脇のパウダーも楽しみたいオールマウンテン志向のライダーにも適しています。幅広い層がその扱いやすさと多用途性を実感できるでしょう。

ABOUT ME
まさやん
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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