【KORUA】あなたに合う板が分かる全モデルの評価を徹底解説

まさやん
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「KORUAの板って、実際どうなの?」「自分に合うモデルが分からない」。KORUAの評価を検索しているあなたは、こんな風に感じているかもしれません。

真っ白なトップシートが印象的なこのブランドは、ただのデザイン重視の板ではありません。その背景には、「Yearning For Turning(ターンへの渇望)」という確固たる哲学が存在します。

この記事では、KORUAというブランドの本質的な評価から、CLASSIC、CONCEPT、そして高性能なPLUSといった各シリーズの特徴、さらには全モデルの乗り味やスペックを徹底的に解説します。

この記事を最後まで読めば、数あるモデルの中から、あなたのライディングスタイルに完璧にマッチする最高の一本を見つけることができるはずです。

要点
  • KORUAのブランド哲学とシリーズごとの特徴
  • 全モデルのスペックと乗り味の詳細な解説
  • 各モデルの長所と注意すべきポイント
  • 自分に最適な一本を見つけるための具体的な選び方

KORUAの哲学から見るブランド全体の評価

ここでは、KORUA Shapesというブランドが持つ独自の哲学と、その思想を反映した3つのシリーズ、そして滑りを次のレベルへと引き上げるPLUSシリーズについて掘り下げていきます。ブランドの全体像を理解することが、モデル選びの第一歩となります。

  • ターンへの探求心と3つのシリーズ
  • PLUSが拓くネクストレベルの滑り

ターンへの探求心と3つのシリーズ

KORUAの評価を語る上で、まず理解すべきはそのブランド哲学「Yearning For Turning」です。これは「ターンへの渇望」と訳され、純粋にターンをすることの喜びや楽しさを追求するという想いが込められています。そのため、どのモデルもカービング性能を非常に重視した設計になっているのが最大の特徴です。

この哲学を基盤として、KORUAは主に3つのシリーズを展開しています。

CLASSICシリーズ

ブランドの基本となるのが、白いトップシートが目印のCLASSICシリーズです。KORUAが理想とする乗り味を純粋な形で表現しており、優れた性能とコストパフォーマンスを両立しています。初めてKORUAを体験する方にもおすすめできる、ブランドの中核をなすラインナップといえます。

CONCEPTシリーズ

黒いトップシートが特徴のCONCEPTシリーズは、その名の通り、より実験的で革新的なコンセプトを持つモデル群です。特定のコンディションやライディングスタイルで最高のパフォーマンスを発揮するよう、尖った性能を持つ個性的なシェイプが揃います。他のブランドでは見られないようなユニークな板に乗りたい、そんな探求心旺盛なライダーの期待に応えるシリーズです。

PLUSシリーズ

前述の通り、黒いトップシートに赤いアクセントが入るPLUSシリーズは、CLASSICシリーズやCONCEPTシリーズのモデルをベースに、最高品質の素材を使用してアップグレードしたハイエンドラインです。軽量化と反発力の向上を目的とし、コア材やカーボンファイバー、ソール素材などが変更されています。

このように、明確な哲学のもとに、特性の異なるシリーズを展開している点が、多くのスノーボーダーから高い評価を得ている理由の一つです。ただし、どのモデルもターン性能を重視しているため、ジブやグラトリをメインに楽しみたいライダーにとっては、他のブランドのほうが適している場合もあります。

PLUSが拓くネクストレベルの滑り

PLUSシリーズは、単なる上位モデルという位置づけではありません。滑りの質を根本から変えるほどのポテンシャルを秘めています。

このシリーズの最大のメリットは、圧倒的な軽さと反応の速さです。芯材にはより軽量なポプラと桐を組み合わせ、さらに高価なカーボンファイバーを惜しみなく使用することで、ボード全体の重量を大幅に削減しています。これにより、スイングウェイトが軽くなり、取り回しが非常に楽になります。また、足元への情報伝達が速く、少しの入力でボードが俊敏に反応するため、より精密なボードコントロールが可能になるのです。

具体的には、高速域での安定性や、アイスバーンでのエッジグリップ力が格段に向上します。カービングでは、ターンの切り返しが驚くほどスムーズになり、より深く、よりシャープなラインを描くことができるでしょう。

ただ、注意点もあります。PLUSシリーズは性能が高い分、乗り手の技術を要求する側面も持ち合わせています。ボードが硬く、反発も強いため、中途半端な操作では性能を引き出しきれなかったり、逆にボードに振り回されてしまったりすることが考えられます。

また、価格もCLASSICシリーズに比べて大幅に高価になるため、自分のレベルや使用頻度をよく考えて選ぶ必要があります。言わば、乗りこなす楽しみと挑戦する価値のある、玄人向けのシリーズです。

全モデル解説!ライディングスタイル別KORUA評価

ここからは、KORUAの全モデルを一つひとつ詳しく解説していきます。それぞれのモデルがどのような思想で設計され、どんなライディングに向いているのか。メリットとデメリットを比較しながら、あなたに最適な一本を見つける手助けをします。

  • OTTO:フリースタイルを遊びつくす
  • TRANSITION FINDER:地形を遊びつくす
  • CAFE RACER:究極のカービングマシン
  • DART:パウダーでの浮遊感を味わう
  • PENCIL:オールラウンドな名機
  • PIN TONIC:軽快なショートボード
  • POCKET ROCKET:スノーサーフの真骨頂
  • UBEREGG:常識を覆すワイドボード
  • NEWAPOLLO:次世代のフリーライド
  • BACK SOONBULLET TRAIN PLUS:限定高速モデル
  • CAFE RACER PLUS:進化したカービング
  • PENCIL PLUS:究極のオールラウンド性能
  • TRANSITION FINDER PLUS:走破性の向上
  • OTTO PLUS:ハイブリッドなフリースタイル
  • DART PLUS:最高の浮力とスピード

OTTO:フリースタイルを遊びつくす

OTTOは、KORUAのラインナップの中では異色ともいえる、フリースタイル志向の強いモデルです。ブランドの根幹であるカービング性能を維持しつつ、スイッチライディングやジャンプ、スピンといった動きにも対応できる設計が魅力といえます。

シェイプはディレクショナルですが、ほぼツインに近い感覚で乗れるため、パークや地形でトリックを繰り出すのに適しています。足元がキャンバーでノーズとテールがロッカー形状のハイブリッドキャンバーを採用しており、カービングの安定感とトリックの仕掛けやすさを両立させています。

OTTOの向き・不向き

  • 向いている人: カービングも好きだけど、ジャンプやトリックも楽しみたいフリースタイラー。ゲレンデ全体を遊び場と考えるライダー。
  • 向いていない人: カービング性能だけを追求するライダー。パウダーライディングをメインに考えている人。

TRANSITION FINDER:地形を遊びつくす

TRANSITION FINDERは、KORUAを代表するオールマウンテンボードであり、多くのライダーから高い評価を得ています。「ゲレンデのあらゆる地形でターンを楽しむ」というコンセプトを完璧に体現した一本です。

圧雪バーンでのキレのあるカービングはもちろん、壁を使ったターンやナチュラルヒット、そしてパウダーライディングまで、これ一本で高いレベルでこなすことができます。ノーズが太くテールが細いテーパードシェイプと、十分な浮力を生み出すノーズ形状が特徴です。

初めてKORUAに乗るけれど、どのモデルにすれば良いか分からない、という方にはまず候補に入れてほしいモデルです。汎用性が非常に高いため、どんなコンディションでも一日中楽しむことができるでしょう。一方で、何かに特化した性能を求める場合には、他のモデルの方が満足度は高いかもしれません。

TRANSITION FINDERの向き・不向き

  • 向いている人: 圧雪、非圧雪、パウダー、地形遊びなど、ゲレンデの全てを楽しみたいオールラウンドなライダー。KORUA入門者。
  • 向いていない人: カービングやパウダーなど、特定のジャンルに特化した滑りを求めるライダー。

CAFE RACER:究極のカービングマシン

CAFE RACERは、その名の通り、ゲレンデを切り裂くような高速カービングのために生まれたボードです。KORUAの「Yearning For Turning」という哲学を最も純粋に、そして最も過激に表現したモデルといっても過言ではありません。

フルキャンバー形状と長めの有効エッジが、高速域でもバタつくことのない圧倒的な安定感と、雪面に食らいつくような強烈なエッジグリップを生み出します。とにかくカービングが好きで、深くキレのあるターンを追求したいライダーにとっては、これ以上ない相棒となるはずです。

ただし、その性能は乗り手を選びます。ボード全体が硬く、しっかりとした加重と正確なボード操作ができないと、性能を引き出すことは難しいでしょう。また、浮力が少ないため、パウダーでの使用にはあまり向いていません。まさに圧雪バーンに特化したスペシャリティボードです。

#### CAFE RACERの向き・不向き

  • 向いている人: カービング性能を何よりも重視する上級者。テクニカル系の大会に出場するライダー。
  • 向いていない人: 初心者・中級者。パウダーや地形遊びも楽しみたいライダー。

DART:パウダーでの浮遊感を味わう

DARTは、ディープパウダーで最高の浮遊感と操作性を得るために設計された、パウダー特化型モデルです。矢(DART)のような鋭いノーズと、特徴的なスワローテールが目を引きます。

このシェイプにより、新雪の中での抵抗が少なく、まるでサーフィンをしているかのようなスムーズで軽快なターンが可能です。パウダーの中でのボードコントロールが非常に容易で、ツリーランなどでもその性能を遺憾なく発揮します。

もちろんKORUAの板なので、圧雪バーンでのカービング性能も十分に高いですが、その真価はやはりパウダーでこそ感じられます。パウダーが降った日の朝一番、ノートラックの斜面を滑るのが至福の時間だと感じるライダーに最適な一本です。逆に、圧雪バーンでの滑走がメインの方には、オーバースペックに感じるかもしれません。

DARTの向き・不向き

  • 向いている人: パウダーライディングをこよなく愛するライダー。ツリーランなど、パウダーでの操作性を重視する人。
  • 向いていない人: 圧雪バーンでのカービングやフリースタイルがメインのライダー。

PENCIL:オールラウンドな名機

PENCILは、TRANSITION FINDERよりも少し長めのレングス設定で、よりスピードと浮力を重視したオールラウンドモデルです。その名の通り鉛筆のようなシャープなノーズを持ち、高速域での安定性とパウダーでの走破性に優れています。

TRANSITION FINDERが「遊び」の要素も持つオールラウンダーだとすれば、PENCILはより「滑り」にフォーカスしたオールラウンダーと言えるでしょう。広いオープンバーンをハイスピードでクルージングしたり、大きなラインでパウダーを滑り抜けたりするのに適しています。

その長さから小回りはやや苦手としますが、スピードに乗ったときの安定感と爽快感は格別です。ダイナミックなライディングを好むライダーから高い評価を得ています。

PENCILの向き・不向き

  • 向いている人: スピードを重視するオールラウンドなライダー。大きなターンでゲレンデをクルージングしたい人。
  • 向いていない人: 小回りや細かい動き、トリッキーな滑りを好むライダー。

PIN TONIC:軽快なショートボード

PIN TONICは、短く太いアウトラインが特徴のショートワイドボードです。その見た目からは想像もつかないほど、軽快でキレのある動きを得意とします。

短いレングスは取り回しを容易にし、タイトなツリーランや沢地形での素早い切り返しを可能にします。一方で、ワイドなウエスト幅が安定感と浮力を確保し、パウダーや荒れたバーンでも頼りになる存在です。短いながらもKORUAらしいカービング性能は健在で、圧雪バーンで深くキレのあるターンを描くこともできます。

遊び心にあふれた一本で、ゲレンデのあらゆるセクションをクリエイティブに楽しみたいライダーにぴったりです。ただし、超高速域での安定性はロングボードに一歩譲ります。

PIN TONICの向き・不向き

  • 向いている人: ツリーランや地形遊びが好きなライダー。クイックでリズミカルなターンを好む人。
  • 向いていない人: ハイスピードでのクルージングや安定感を最優先するライダー。

POCKET ROCKET:スノーサーフの真骨頂

POCKET ROCKETは、CONCEPTシリーズに属する非常にユニークなモデルで、KORUAのスノーサーフへのアプローチを象徴する一本です。129cmという驚異的な短さで、バインディングレス(パウダーサーフィン)での使用も想定されています。

このボードの目的は、スピードやカービングのキレではなく、雪の上でいかに自由に、そして創造的に遊ぶかという点にあります。深いパウダーの中で波に乗るような感覚を味わったり、小さな地形でスケートボードのような動きをしたりと、他のボードでは体験できない世界を見せてくれます。

これは一般的なスノーボードとは全く異なる乗り物だと考えた方が良いでしょう。セカンドボードとして、あるいはスノーボードの新たな楽しみ方を探求したいライダーにとって、最高の「おもちゃ」になります。

POCKET ROCKETの向き・不向き

  • 向いている人: スノーサーフィンや新しいスノーボードのスタイルに挑戦したい探求心旺盛なライダー。
  • 向いていない人: ゲレンデを効率的に滑りたい、あるいはカービングやジャンプを楽しみたい一般的なスノーボーダー。

UBEREGG:常識を覆すワイドボード

UBEREGGもCONCEPTシリーズに属し、その最大の特徴は常識外れのウエスト幅です。ドイツ語で「スーパーエッグ」を意味する名の通り、卵のような丸みを帯びたアウトラインをしています。

この極端なワイド設計の目的は、ドラグ(ターン中にブーツやつま先が雪面に接触すること)の完全な排除です。これにより、どんなに深くボードを立ててもドラグを気にすることなく、限界まで倒し込んだカービングターンが可能になります。足のサイズが大きいライダーにとっては、救世主のような存在となり得ます。

非常にニッチなモデルですが、特定の悩みを持つライダーにとっては唯一無二の解決策となるでしょう。その特殊な乗り味は、一度体験すると病みつきになるかもしれません。

UBEREGGの向き・不向き

  • 向いている人: 足のサイズが大きく、ドラグに悩まされているライダー。極端に深くボードを倒し込むカービングをしたい人。
  • 向いていない人: 足のサイズが標準的なライダー。クイックな切り返しや軽快さを求める人。

APOLLO:次世代のフリーライド

APOLLOは、CONCEPTシリーズのAPOLLOをベースに、より現代的なフリーライドシーンに合わせて再設計されたモデルです。従来のAPOLLOよりもテールが使えるようになり、スイッチライディングやジャンプなど、フリースタイルな動きへの対応力が高まっています。

パウダーでの浮力と操作性を高いレベルで維持しながら、圧雪バーンでのカービング性能も向上。大きなサイドカーブは、ダイナミックで伸びやかなターンを描くことを可能にします。

フリーライドを軸にしながらも、少し遊びの要素も取り入れたい、そんな欲張りなライダーの要求に応える一本です。パウダーからパークまで、山全体をクリエイティブに滑りたいライダーから高い評価を受けています。

APOLLOの向き・不向き

  • 向いている人: フリーライドをベースに、フリースタイルな動きも取り入れたいライダー。クリエイティブなラインで滑りたい人。
  • 向いていない人: 純粋なカービング性能や、パウダーでの浮力だけを求めるスペシャリスト。

BULLET TRAIN PLUS:限定高速モデル

BULLET TRAIN PLUSは、主に日本市場向けに限定生産される、非常に特別な高速モデルです。その名の通り、新幹線のようなスピードと安定性を追求して設計されています。

ベースとなっているのは、過去に存在したBULLET TRAINというモデルで、それをPLUS仕様で復活させた形です。非常に硬いフレックスとロングレングス、そして高速滑走に特化したソール素材を採用しており、他のモデルとは一線を画すスピード域でのパフォーマンスを発揮します。

これは、限られたトップライダーや、スピードにすべてを賭ける狂気的なライダーのためのボードです。生半可な技術では乗りこなすことができず、その性能を100%引き出すには相応のスキルと覚悟が求められます。入手も困難であり、まさに幻のモデルといえるでしょう。

BULLET TRAIN PLUSの向き・不向き

  • 向いている人: 誰よりも速く滑ることを追求するエキスパートライダー。筋力と技術に絶対的な自信がある人。
  • 向いていない人: 上記以外、ほぼ全てのスノーボーダー。

CAFE RACER PLUS:進化したカービング

前述の通り、CAFE RACERをベースにPLUS仕様へとアップグレードしたのが、このCAFE RACER PLUSです。基本的なコンセプトは変わりませんが、その乗り味は別次元へと進化しています。

カーボンによる軽量化と反発力の強化により、ターンの導入がよりクイックになり、エッジの切り返しに一切のラグを感じさせません。また、高速域での振動吸収性も向上し、荒れたバーンやアイスバーンでもボードが叩かれることなく、安定してエッジを食わせ続けることができます。

ノーマルのCAFE RACERでも十分すぎるほどの性能ですが、PLUSはコンマ1秒を争うレーサーや、自身のカービングを極限まで突き詰めたいと考える求道者にとって、強力な武器となります。

CAFE RACER PLUSの向き・不向き

  • 向いている人: カービングの技術を極めたいエキスパート。競技シーンで勝利を目指すライダー。
  • 向いていない人: 初心者・中級者。しなやかな乗り味を好むライダー。

PENCIL PLUS:究極のオールラウンド性能

PENCILのオールラウンド性能を、PLUSのテクノロジーでさらに高めたのがPENCIL PLUSです。より軽く、より速く、よりパワフルに、ゲレンデのあらゆる状況に対応します。

軽量化による取り回しの良さは、ツリーランなどでの機動性を向上させます。また、強化された反発力は、カービングターンの後半で力強い加速感を生み出し、ジャンプでの高いオーリーを可能にします。ノーマルのPENCILが持つ安定感と走破性に、さらなるキレと軽快さが加わった、まさに究極のオールラウンドボードと言えるでしょう。

これ一本あれば、どんな山でも、どんなコンディションでも、最高レベルの滑りが約束されます。ただし、その高性能を活かすには、やはり相応の技術が求められます。

PENCIL PLUSの向き・不向き

  • 向いている人: 滑りのレベルをもう一段階引き上げたいと考える上級オールラウンドライダー。
  • 向いていない人: ゆったりとクルージングを楽しみたいライダー。コストパフォーマンスを重視する人。

TRANSITION FINDER PLUS:走破性の向上

KORUAのベストセラーモデルであるTRANSITION FINDERのPLUSバージョンです。元々高い汎用性を誇るこのモデルですが、PLUS化によってその走破性にさらに磨きがかかりました。

特に恩恵を感じられるのは、荒れたオフピステや、難しいコンディションの時です。軽量なボードは足への負担を軽減し、カーボンによる振動吸収性が不整地での安定感を高めます。これにより、ライダーは疲れにくく、より長く、よりアグレッシブに攻め続けることができるのです。

ノーマルのTRANSITION FINDERの乗り味を気に入っているけれど、もう少し軽快さやレスポンスが欲しい、と感じているライダーにとって、理想的なアップグレードとなるでしょう。

TRANSITION FINDER PLUSの向き・不向き

  • 向いている人: TRANSITION FINDERの乗り味をベースに、より高いパフォーマンスを求める上級者。
  • 向いていない人: KORUAに初めて乗る人。ボードのしなやかさや扱いやすさを重視する人。

OTTO PLUS:ハイブリッドなフリースタイル

フリースタイルモデルであるOTTOのPLUSバージョンは、カービング性能とトリック性能の融合を、より高い次元で実現しています。

PLUS化によって得られる強い反発力は、オーリーの高さを劇的に向上させ、スピンのきっかけを掴みやすくします。また、高速でのアプローチや着地の安定感も増すため、より大きなキッカーにも自信を持って挑むことができるようになります。

もちろん、ベースとなっているカービング性能も強化されており、トリックの合間に見せるフリーカービングは、他のどのフリースタイルボードよりもキレとスピード感にあふれるものになるはずです。まさに、新時代のハイブリッド・フリースタイルボードです。

OTTO PLUSの向き・不向き

  • 向いている人: パークや地形で高回転スピンや大きなジャンプに挑戦したい上級フリースタイラー。
  • 向いていない人: グラトリや低速でのプレス系トリックをメインに楽しむライダー。

DART PLUS:最高の浮力とスピード

パウダーマシンであるDARTをPLUS化したこのモデルは、パウダーライディングの概念を覆すほどの性能を秘めています。

ただでさえ浮力の高いDARTですが、PLUS化による軽量化で、その浮遊感はさらに異次元のレベルに達します。まるで雪の上に浮いているかのような感覚で、どんなディープパウダーでも失速することなく滑り抜けることが可能です。

また、反発力の強化は、パウダーの中でのターンに力強い加速感をもたらします。雪庇からのドロップや、ナチュラルな地形でのジャンプも、より高く、より遠くへと飛ぶことができるでしょう。最高のパウダーデイを、最高のボードで味わい尽くしたい。そんな贅沢な願いを叶える一本です。

DART PLUSの向き・不向き

  • 向いている人: パウダーでの滑りを極めたいエキスパートライダー。よりアグレッシブなパウダーライディングを求める人。
  • 向いていない人: パウダーにはたまにしか入らないゲレンデメインのライダー。

総括:あなたに合うKORUAは?評価について

ここまでKORUAの全モデルを解説してきましたが、最後にあなたに最適な一本を見つけるためのポイントをまとめます。以下の項目を参考に、ご自身のスタイルと照らし合わせてみてください。

  • KORUAの基本はターンを楽しむこと
  • カービングを極めたいならCAFE RACER
  • ゲレンデもパウダーも1本で楽しむならTRANSITION FINDER
  • スピード重視のオールラウンドならPENCIL
  • パウダーがメインならDART
  • フリースタイルも楽しみたいならOTTO
  • ツリーランや地形遊びが好きならPIN TONIC
  • 新しいスノーボードの世界を見たいならPOCKET ROCKET
  • ブーツのドラグに悩むならUBEREGG
  • フリーライドとフリースタイルを融合させたいならNEWAPOLLO
  • より軽くレスポンスの良い板を求めるならPLUSシリーズ
  • PLUSシリーズは相応の脚力と技術を要求する
  • 自分のホームマウンテンの雪質や地形を考慮する
  • デザインの好み(白か黒か)で選ぶのも一つの手
ABOUT ME
まさやん
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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