【DEELUXE】ID TEAMの評価は?グラトリからフリーランまで万能な適性を徹底レビュー
「DEELUXE ID TEAM 評価」と検索しているあなたは、この人気の高いブーツが自分の滑りに本当に合っているのか、具体的な情報を探しているのではないでしょうか。
多くのライダーに愛用されているモデルですが、実際のところフレックスはどうなのか、ホールド感やフィット感は自分に合うのか、気になりますよね。特にグラトリやラントリでの使い心地や、C3レーシングシステムの締め付け感、サイズ感について知りたい方も多いかなと思います。
この記事では、そうした疑問を解消するため、DEELUXE ID TEAMの客観的なスペックや特徴、そして得意とするジャンルについて、WEBライターの視点から徹底的に分析していきます。
この記事を読むことで、以下の点が明確になります。
- ID TEAMの具体的なスペックと技術的な特徴
- 他のモデルと比較した際の独自の強み
- どんなライディングスタイル(ジャンル)に最適か
- 購入前に検討すべきサイズ選びの注意点
DEELUXE「ID TEAM」の評価:モデルの仕様と特徴
- フレックスの柔軟性と反発力
- C3レーシングシステムの締め分け
- STAGE 3 LINERのフィット感
- スケートフレックスソールの足裏感覚
- アシンメトリーなアウター構造
- 優れたホールド性と操作性
- 推奨されるサイズ選びのポイント
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| フレックス | 5/10 (ミディアムソフト) |
| レーシングシステム | C3レーシング / 2ゾーン |
| インナー | STAGE 3 LINER (サーモインナー) |
| アウター構造 | アシンメトリーカフ |
| ソール | スケートフレックスソール |
| 推奨ジャンル | グラトリ、ラントリ、ジブ、パーク、フリーラン |
フレックスの柔軟性と反発力
DEELUXE ID TEAMのフレックスは、メーカー表記で「5/10」となっており、ミディアムソフトな設定ですね。
このブーツの大きな特徴は、ただ柔らかいだけではない点にあるかなと思います。特に足首周りの自由度が非常に高く設計されており、左右への動き(内側へのプレスなど)がとても出しやすい構造になっています。
そのため、グラトリやジブでの細かな板の操作や、スタイルを出したい動きに対応しやすいのが強みです。
一方で、C3レーシングシステム(後述)によって足首とヒールを強力にホールドできるため、柔らかさの中にもしっかりとした芯を感じられます。高速でのライディングやキッカーでのアプローチ時にも、ブーツがパワーを受け止めてくれる感覚がありますね。
踏み込めばしっかりと反発力が返ってくるため、オーリーやノーリーといった弾き系の動きにも俊敏に反応してくれるでしょう。この「自由度の高さ」と「必要な時の反発力」のバランスが、ID TEAMが多くのライダーに支持される理由の一つと考えられます。
C3レーシングシステムの締め分け
C3レーシングシステムは、DEELUXE ID TEAMの評価を語る上で欠かせない要素です。これは、ブーツの締め付けを2つのゾーン(すね周りと足首・甲周り)に分けて調整できるシステムですね。
独立した足首のホールド
このシステムの最大のメリットは、足首部分(45度の角度)を独立したレースで強力に締め上げられる点です。
多くのブーツで悩みとなる「カカト浮き」を、この足首のホールドによって劇的に軽減できます。カカトがしっかり固定されることで、ヒールサイドのターンやオーリーの際に力が逃げず、ダイレクトに板へ伝達できるようになります。
自由な締め分け
もう一つの利点は、すね周りと足首周りの締め具合を完全に好みに合わせられることです。
例えば、「グラトリやジブのために足首の動きは出したいけど、カカトは浮かしたくない」という場合、すね周りはあえて緩めに設定し、足首だけを強く締めるといった調整が可能です。
逆に、フリーランやキッカーで安定感が欲しい時は、両方のゾーンをしっかりと締めることで、ブーツ全体の一体感を高めることもできます。このように、ライディングスタイルやその日のコンディションに合わせて、締め付けを微調整できるのは大きなアドバンテージと言えますね。
STAGE 3 LINERのフィット感
ID TEAMには「STAGE 3 LINER」というサーモインナー(熱成型対応インナー)が標準装備されています。
DEELUXEのサーモインナーは、ライダーの足の形に合わせて専用のオーブンで熱を加え、成型することで、まるでオーダーメイドのような究極のフィット感を実現する技術です。
もちろん、熱成型をしなくても(吊るしの状態でも)高いフィット感を得られるように設計されていますが、もしカカト浮きや足の一部が当たる(痛い)といった悩みがある場合は、熱成型をおすすめします。
成型を行うことで、インナーが自分の足の凹凸に完璧にフィットし、隙間がなくなります。これにより、前述のC3レーシングシステムと合わせて、カカト浮きをほぼゼロに近づけることが可能になるでしょう。
また、フィット感が高まることでブーツ内での足のズレがなくなり、長時間のライディングによる疲れも軽減される効果が期待できますね。
スケートフレックスソールの足裏感覚
ソールには、その名の通りスケートシューズのような感覚を目指した「スケートフレックスソール」が採用されています。
このソールは非常に薄く設計されており、足裏とスノーボード(ビンディング)との距離を極限まで近づけることで、ダイレクトな足裏感覚を実現しています。
メリット:ダイレクトな操作性
足裏感覚が優れていると、板のどの部分を踏んでいるか、エッジがどのように雪面を捉えているかといった情報が、足の裏を通じて敏感に伝わってきます。
これは特にグラトリやジブにおいて大きな武器となります。プレス時の板のしなり具合や、レールに乗った時の感触などを正確に把握できるため、より繊m細で正確な板のコントロールが可能になりますね。
注意点:クッション性
一方で、ソールが薄いということは、クッション性(衝撃吸収性)は他の厚底ソールに比べてやや劣る傾向があるかもしれません。
もちろん、ライディングに必要な最低限の衝撃吸収性は備えていますが、大きなキッカーでのランディングや、荒れたバーン(雪面)を高速で滑る際には、足裏への突き上げを感じやすい可能性も考えられます。
とはいえ、ID TEAMを選ぶライダーの多くは、このダイレクトな操作性を求めているため、これはデメリットというよりも「特性」と捉えるのが適切かなと思います。
アシンメトリーなアウター構造
ブーツのアウター(外殻)は、アシンメトリー(左右非対称)カフという構造を採用しています。これは、ブーツの内側と外側で設計を変えているという意味ですね。
内側(インサイド)は、足首が内側に入りやすいように、より柔軟で動きやすいカッティングになっています。これにより、グラトリでのプレスや、ジブでスタイルを出す際に、膝を入れやすく、低い姿勢を取りやすいのが特徴です。
対照的に、外側(アウトサイド)は、パワーをしっかりと受け止めるために、内側よりも剛性を持たせた構造になっています。
この左右非対称の設計によって、スタイルを出すための「柔軟性」と、ライディングを支える「サポート力」という、相反する要素を両立させているわけです。
優れたホールド性と操作性
これまで解説してきたC3レーシング、STAGE 3 LINER、スケートフレックスソール、そしてアシンメトリーカフ。これらの要素が組み合わさることで、DEELUXE ID TEAMの「優れたホールド性」と「高い操作性」が生まれています。
C3レーシングとサーモインナーがカカトを完璧にロックし、ブーツ内での足のズレを防ぎます(ホールド性)。
そして、スケートフレックスソールとアシンメトリーカフが、足首の自由な動きとダイレクトな足裏感覚をライダーに提供します(操作性)。
単に柔らかいブーツや、単に硬いブーツは他にも多く存在しますが、ID TEAMの評価が高い理由は、この「カカトは動かさない」というホールド性を確保した上で、「足首は自由に動かせる」という操作性を実現している点にあると考えられますね。
推奨されるサイズ選びのポイント
DEELUXE ID TEAMのサイズ選びは、非常に重要です。特にサーモインナーの特性を理解しておく必要があります。
サーモインナーは熱成型で足の形にフィットする際、インナーの素材がわずかに収縮し、足に馴染みます。そのため、購入時に試着した段階で「ジャストフィットすぎる(少しきついかも?)」と感じるサイズを選ぶのが一般的です。
もし試着時に「快適で、指先にも余裕がある」サイズを選んでしまうと、シーズン中にインナーが馴染んできた(いわゆる「ヘタってきた」)際に、ブーツ内部で足が動いてしまい、カカト浮きの原因になる可能性があります。
普段履いているスニーカーのサイズを基準にするのではなく、必ずショップで試着し、可能であれば専門のスタッフに相談しながら、「攻めた」サイズ感(少し小さめ)を選ぶことを推奨します。特に熱成型を前提とする場合は、このサイズ選びがブーツの性能を最大限に引き出す鍵となりますね。
DEELUXE「ID TEAM」の評価:得意ジャンルを分析
- グラトリやラントリへの高い適性
- パークとキッカーでの安定性
- ジブでのスタイルを出す操作性
- フリーランにおける快適な乗り心地
- カービング時のブーツの追従性
- パウダーライディングでの扱いやすさ
| ジャンル | 評価 (5.0点満点で採点) | コメント |
|---|---|---|
| カービング | ホールド感は良いが、ブーツフレックスが柔らかいため高速域では限界があるかも。 | |
| フリーラン | 快適な操作性。地形遊びやゲレンデクルージングに最適。 | |
| パウダー | 操作性は良いが、深雪ハイクやロングランではもう少し硬さが欲しい場面も。 | |
| グラトリ(弾き系) | 柔軟なフレックスと反発力のバランスが良く、オーリーやノーリーがしやすい。 | |
| グラトリ(乗り系) | 圧倒的な足首の自由度と足裏感覚が、プレスやスピンをサポート。 | |
| ラントリ | ゲレンデを流しながらトリックを入れる動きに、ブーツの反応速度と自由度がマッチ。 | |
| キッカー(小~中) | アプローチでの安定性と、空中でのスタイルを両立できる。 | |
| キッカー(中~大) | ランディングの衝撃吸収性や、高速アプローチでの安定性を考えると、より硬いモデルも選択肢に。 | |
| ジブ | スケートフレックスソールの足裏感覚と、内側に入りやすいカフが最強の武器に。 |
グラトリやラントリへの高い適性
DEELUXE ID TEAMの評価において、グラトリ(グラウンドトリック)やラントリ(ランしながらトリック)への適性は、疑いようもなくトップクラスです。
前述の通り、このブーツは「足首の自由度」と「足裏感覚」が極めて高く設計されています。
グラトリでは、板をいかに細かく、そして大きく動かせるかが大切です。ID TEAMの柔軟なフレックスとアシンメトリーカフは、板を捻ったり(トーション)、プレスしたりする動作を全く妨げません。膝を内側に入れやすく、低い姿勢を維持しやすいのも大きなメリットですね。
また、スケートフレックスソールによるダイレクトな足裏感覚は、板のどの部分に体重を乗せているかを正確に把握するのに役立ちます。これにより、乗り系のトリック(プレスやバター)でのバランスキープが容易になります。
弾き系のトリックにおいても、C3レーシングによる強力なヒールホールドが、踏み切る最後の瞬間にパワーを逃さず板に伝えてくれるため、高さのあるオーリーやスピンが可能になります。
まさにグラトリやラントリを追求するために設計されたブーツの一つと言っても過言ではないでしょう。
パークとキッカーでの安定性
パークやキッカーでのパフォーマンスについても見ていきましょう。
小規模から中規模(~10m程度)のキッカーであれば、ID TEAMは非常に優れたパフォーマンスを発揮するかなと思います。
アプローチ(ジャンプ台への進入)では、C3レーシングがカカトをしっかりホールドするため、エッジが抜けたりバタついたりする不安を軽減してくれます。そして、ジャンプの瞬間(テイクオフ)には、ブーツの柔軟なフレックスがライダーの動きに追従し、空中でのグラブやスタイルを出す動作をサポートしますね。
ただし、中規模から大規模(10m以上)のキッカーになってくると、人によってはもう少し硬さ(サポート力)が欲しくなるかもしれません。
特に高速でのアプローチや、着地(ランディング)時の大きな衝撃を受け止めるには、ID TEAMのミディアムソフトなフレックスでは、ブーツが負けてしまう(ブーツが潰れすぎてしまう)と感じる可能性もあります。
よりハイスピードなジャンプやビッグエアをメインにする場合は、ID TEAMよりも硬めのモデル(例えばDEELUXEのDNAやEMPIREなど)を検討するのも一つの手ですね。
ジブでのスタイルを出す操作性
ジブ(レールやボックスなどの人工物を擦る遊び)において、ID TEAMはグラトリと並んで最強の選択肢の一つです。
ジブで最も重要なのは、スケートフレックスソールがもたらす「足裏感覚」です。レールやボックスの感触がダイレクトに伝わるため、アイテムの上での細かなバランス調整が非常にやりやすい。
また、アシンメトリーカフは、アイテムの上でプレス(板をしならせる)動作を行う際に、足首を内側に倒しやすく、スタイルを出すのに大きく貢献します。
C3レーシングで足首周りをしっかり締めつつ、すね周りを緩めるセッティングにすれば、カカトが浮く心配なく、足首の自由度だけを最大限に高めることも可能です。ジブ愛好家にとって、このブーツが持つ機能は非常に魅力的だと言えますね。
フリーランにおける快適な乗り心地
ゲレンデ全体を自由に滑るフリーランにおいても、ID TEAMは高い快適性と操作性を提供してくれます。
ミディアムソフトなフレックスは、長時間のライディングでも足への負担が少なく、疲れにくいのが特徴です。サーモインナーによる高いフィット感も、快適性に寄与していますね。
また、足首の自由度が高いということは、ゲレンデ脇の壁(バンク)で遊んだり、ちょっとした地形でジャンプしたりといった「遊び」の動きにも瞬時に対応できることを意味します。
スケートフレックスソールは、雪面の状況(硬いのか、柔らかいのか)を敏感に伝えてくれるため、コンディションの変化にも対応しやすいでしょう。
ただ滑るだけでなく、ゲレンデ全体を遊び場として捉えるライダーにとって、ID TEAMの反応の良さと快適性は大きな武器になるかなと思います。
カービング時のブーツの追従性
キレのあるカービングターンをメインに考えている場合、ID TEAMの評価は少し分かれるかもしれません。
C3レーシングによるヒールホールドは非常に強力なので、ヒールサイド(カカト側)のエッジに体重を乗せていく動作は、とてもスムーズに行えます。ブーツがカカトの動きにしっかりと追従してくれる感覚があるでしょう。
一方で、ブーツ全体のフレックスはミディアムソフトです。そのため、高速域でのカービングや、アイスバーン(凍った斜面)にエッジを食い込ませるようなハードなシチュエーションでは、ブーツの剛性が足りず、パワーが逃げてしまうと感じる可能性があります。
もちろん、柔らかいブーツの特性を活かした、足首を使ったスムーズなカービングを楽しむことは十分に可能です。しかし、ハンマーヘッドのボードでタイムを競うような、ガチガチのカービングを求めるのであれば、より硬いフレックスのブーツを選ぶ方が適していると考えられます。
パウダーライディングでの扱いやすさ
パウダーライディング(新雪)での適性についてです。
ID TEAMの柔軟なフレックスと足裏感覚は、パウダーの中でサーフィンのように板を操作する楽しみを増幅させてくれます。特にツリーラン(木々の間を滑る)など、細かな操作が要求される場面では、その反応の良さが活きてきますね。
カカトがしっかりホールドされているため、パウダーの中で前後の体重移動を行う際も、スムーズに板をコントロールできます。
ただし、いくつかの注意点もあります。一つは、深い新雪の中を歩いて移動する(ハイクアップする)際、ブーツが柔らかいために少し不安定に感じることがあるかもしれません。
もう一つは、C3レーシングは紐(レース)タイプであるため、BOAシステムなどに比べると、雪が詰まったり、グローブをした手での締め直しが少し手間に感じたりする可能性はあります。
パウダー「も」楽しむ、というレベルであれば全く問題ありませんが、バックカントリーをメインに考える場合は、防水性や保温性、ハイク性能に特化したモデルの方が安心感があるかも、といったところですね。
総括:DEELUXE ID TEAM 評価のポイント
DEELUXE ID TEAMの評価について、仕様とジャンル別の適性を分析してきました。最後に、この記事の要点をまとめます。
- DEELUXE ID TEAMはミディアムソフトフレックス(5/10)のブーツ
- C3レーシングシステムが最大の特徴
- 足首(45度)を独立して強く締められる
- カカト浮きを劇的に軽減するホールド性を実現
- すね周りと足首周りの締め分けが自由自在
- インナーは熱成型対応のSTAGE 3 LINER
- 熱成型でオーダーメイドのようなフィット感を得られる
- ソールは薄手のスケートフレックスソール
- 足裏感覚がダイレクトで板の操作性が抜群
- アウターはアシンメトリーカフ(左右非対称)
- 内側への動き(プレスなど)をサポートする
- サイズ選びは「少しきつめ」を選ぶのが推奨される
- グラトリ、ラントリ、ジブには最高のパフォーマンスを発揮
- パークやフリーランにも高い適性を持つ
- 高速カービングやビッグキッカーには、人によって硬さが物足りない可能性もある
- 「ホールド感」と「自由度」という相反する要素を高次元で両立させたブーツ
この他にもDEELUXEにはさまざまなモデルがあります。別の記事でDEELUXEブーツをすべて紹介した記事もあるため参考になれば幸いです。
































