スノーボード用語を解説!よく聞くけど意味が分からないような単語をまとめました!
スノーボードには専門的な言葉が数多くあります。その言葉を知らないと何を言ってるのか分からないという状態になることも。
そこで、ここではスノーボードでよく使われる専門用語をまとめいきます。特に、これからスノーボードを初めて購入される方や初心者においては理解しておくと役立つ言葉も多いです。
それでは、スノーボードの専門用語をまとめていきます。
意味が分からないスノーボード用語を募集しています。確認でき次第、随時更新していくため、こちらのページのブックマークよろしくお願いします。
よく聞くスノーボード用語(順不同)
ボードの用語にはさまざまなものがありますが、その中でも良く聞く言葉を集めました。言葉の定義が曖昧なものも一部ありますが参考になれば幸いです。
グラトリ(グラウンドトリック)
GROUNDTRICK(グラウンド・トリック)は、地面でトリックを行うことを指す略語です。このジャンルは日本国内で非常に人気があります。
諸説はありますが、雪の量が比較的少なく、パークも小規模なため、どこでも手軽に楽しむことができることから、流行したと言われています。
国内のブランドを中心に、グラトリ専用のボードも販売されています。
フリーライド(フリーライディング)
フリーライドとは、オフピステやバックカントリーなど、整備されていない自然の斜面を滑るスタイルを指します。
このスタイルは、自然の地形や雪の状態を最大限に活かして滑るため、高い技術や経験が求められます。
フリーライディングは、ボードの操作やコントロールの技術を高めるためのものであり、トリックやアクションはその延長上にあると考えられます。
フリーラン
フリーランとは、その名前には「自由に滑る」という意味が込められています。このスタイルでは、ゲレンデを自由にカービングなどを利かせて滑ります。
特定のコースやルールに縛られず、自由な滑りが重視されます。フリーランでは、ただ滑るだけでなく、さまざまな地形にも対応して安定した滑りを行うことが求められます。
このスタイルを習得することで、ボードの操作やコントロールが向上すると言われています。フリーライドとは少しニュアンスが異なります。
フリースタイル
特定のルールやコースに縛られずに、さまざまなトリックや動きを楽しむスタイルを指します。または競技の区分としての言葉でもあります。ハーフパイプ(HP)、スロープスタイル(SS)、ストレートジャンプ・ビックエア(SJ)があります。
ハーフパイプ
ハーフパイプとは、スケートボードやスノーボードの競技において使用される特殊な施設です。その名前の通り、パイプの半分がくり抜かれた形状をしており、両側に傾斜がついています。スケーターやスノーボーダーは、ハーフパイプの壁面を使ってトリックやジャンプを行います。
スロープスタイル
スロープスタイルとは、スノーボードやスキーなどのウィンタースポーツで、斜面やジャンプ・ジブ利用してトリックや技を行うスタイル、競技のことです。
エアトリックやレールトリックなど迫力があり若者を中心に人気があります。スロープスタイルは、スポーツの技術と創造性を組み合わせた競技であり、多くの人々に親しまれています。
ストレートジャンプ・ビックエア
ストレートジャンプ・ビックエアは、スノーボードやスキーなどのウィンタースポーツで行われる競技の一つです。高速で斜面を滑りながら、ジャンプ台を使って大きな空中トリックを行います。
審査員は、トリックの難易度や技術、着地の安定性などを評価し、最終的なスコアを決定します。
アルペン
競技の区分。ジャイアントスラローム(GS)、スーパージャイアントスラローム(SG)、スラローム(SL)、デュアルスラローム(DU)がある。
スノーボードクロス
競技の区分。スノーボードクロス(SX)はキッカーやバンク、ウェーブなどの地形を設置した500Mほどのコースを4-6名で競争する競技のこと。
オールマウンテン
オールマウンテンボードは、山全体のさまざまなテレイン(グルーミングされたトレイル(地形)、パウダー、ツリーラン、時にはパークも)で性能を発揮します。
オールラウンド
オールラウンドボードは、さまざまなスキルセット(ジャンプ、カービング、ジビングなど)を持つライダーが、多様なライディングスタイルを楽しむのに適しています。主に整地されている雪面をメインとして滑ることを前提としています。
一般的には「オールマウンテン」はテレイン(地形)の多様性に焦点を当ています。「オールラウンド」はスキルセットやライディングスタイルの多様性に焦点を当てる傾向があります。
どちらのカテゴリも、多様なライディングスタイルやテレインに対応するボードを指しますが、その焦点が少し異なります。
バックカントリー
ゲレンデではない自然のままの状態の雪山を滑るジャンルのことを言う。たとえば、雪山を登山して未開の地を滑ることを指すことが多い。
グルーマー(GROOMER)
圧雪(グルーミング・グルーマー)された状態のバーンのことを言います。圧雪車で整地されたところ滑るという意味でも使用されることがあります。
他にも、ピステンバーンと呼ばれることもあります。日本ではピステンバーンと呼ぶことが多いと思います。 圧雪直後はゲレンデがコーデュロイ状になります。
ラウンドボード
ラウンドボードとは、特にカービング(曲がりながらの滑走)に特化したデザインとなっています。
カービングを行う際に、ボード全体がしっかりと雪面に接触し、滑走者が意図した通りのラインを描くことができるように設計されています。
特に、ターンの初めから終わりまでスムーズに動きをつなげることができるのが特徴です。
テレイン
テレインは、スノーボードで滑る地形やフィールドのタイプを指します。
オフピステ
オフピステ(またはオフピステン)とはスキーやスノーボードにおいて整備されたトレイルやコース(ピステ)から外れた、未整備の自然な地形での滑走を指します。
オフピステのエリアは、リゾートの境界外であったり、マークされていないエリアであったりします。
トレイル
トレイルとは、一般的には、自然や人工のや道を指します。この言葉は多くのコンテキストで使用され、その意味は使用されるシチュエーションによって多少異なります。
スキーやスノーボードの場合は、リゾートで整備された滑走するための道のこと。初心者から上級者まで、異なる難易度のレベルにトレイルが分けられます。
ビッグマウンテン
ビッグマウンテンとは主に大規模な山の斜面を利用して行われるスノーボードのスタイル。このジャンルは、その名の通り、大きな山々の急斜面、クリフ、シュート、ガリー(狭い谷)、パウダー(新雪)など、自然の地形を活かしたライディングを特徴としています。
ビッグマウンテンスノーボーディングは、フリーライディングコンテスト(例: Freeride World Tour)などでも特徴的なスタイルとして取り入れられています。ライダーは技術、ラインの選択、流れ、コントロール、スタイルなどを基準に審査されます。
ローテーション(動作・ビンディング調整)
ローテーションとは、スノーボードにおいては2つの意味があります。そのため、どちらのことを指しているかは話している内容で判断する必要があります。
- 上体や脚部を使ってボードを回し込む回転力とする動作
- ハイバックの位置を右や左にずらす動作
上体や脚部を使ってボードを回し込む回転力とする動作
このタイプのローテーションは、主にエアートリック(ジャンプ中のトリック)に関連しています。スノーボーダーがジャンプを行い、空中で体を回転させる動作を指します。このローテーションは、スノーボーダーがボードを回転させる方向(フロントサイドまたはバックサイド)、回転の度数(例えば、360度、540度、720度など)によって異なります。
- フロントサイドローテーション:スノーボーダーが顔を滑走方向に向けて回転する動作です。
- バックサイドローテーション:スノーボーダーが背を滑走方向に向けて回転する動作です。
ローテーションの技術は、上体の回転と脚部の動きをうまくコントロールし、バランスを保ちながら空中でボードを回転させる能力が求められます。
ハイバックの位置を右や左にずらす動作
ハイバックとは、スノーボードのバインディング(足をボードに固定する部分)にある、カービング(曲がる動作)をサポートするための部品です。ハイバックのローテーションは、ハイバックの角度を調整し、ライディングスタイルや好みに合わせてカービングの感じを変えるものです。
- ハイバックのローテーション調整:ハイバックを右や左に傾けることで、エッジング(ボードのエッジを雪面に押し付ける動作)がしやすくなり、ターンのレスポンスが変わります。ハイバックの角度を変えることで、ライダーはターン時のフィーリングやボードの反応をカスタマイズできます。
スウィングウェイト
スウィングウェイトとは、回転させる際の重量のことを言います。ボードのノーズとテールの重量バランスやその形状、材料によって影響を受けます。
スウィングウェイトが軽いボードは、エアトリックやスピンを行う際にボードを回転させやすくなります。逆に、スウィングウェイトが重いボードは、安定感が増す一方で、回転動作がやや鈍重に感じることがあります。
このスウィングウェイトは、ライダーのスタイルや好み、使用するシチュエーションに応じて選ぶことが重要です。例えば、パークでのエアトリックを主に行うライダー、グラトラーはスウィングウェイトが軽いボードを好む傾向があります。
テイパー(テイパード)
テイパーとは、ボードのノーズ(前端)とテール(後端)の幅の差を指します。テイパーがあるスノーボードは、ノーズの方がテールよりも幅広く設計されています。
これは主にパウダースノーでのパフォーマンス向上を目的としていますが、オールマウンテンやフリーライドのボードにも適用されることがあります。
テイパーがあると、ボードのノーズが雪を押しのけて浮力を生み出しやすくなるため、深雪でのライディングがしやすくなります。
また、テイパーがあることでテールが狭くなり、ターンの終わりでのテールの沈み込みを助け、より簡単にターンを切り替えることができます。
結果として、テイパーのあるボードはパウダーでのライディングをより楽しく、また効率的にしてくれる設計要素となっています。
セットバック
セットバックとは
ビンディングの取り付け位置がボードの長さ方向の中心から後ろ(テール側)にオフセットされていることを指します。
この設計は、より多くの重量がボードの後方に配分され、特定のライディングスタイルや雪質において特定のパフォーマンスを得るために用いられます。セットバックの主な目的は以下の通りです。
- パウダーでのパフォーマンス向上: セットバックによりライダーの重心が後ろに移動し、ボードのノーズ部分が雪上で浮きやすくなります。これは特に深雪でのライディングにおいて、前方に雪が詰まることを防ぎ、簡単にボードの先端を上げて滑走する助けになります。
- カービング時の安定性: セットバックはボードのテール部分により多くの圧力をかけることができるため、硬いバーンやアイシーな斜面でのターン時にも安定したカービングを可能にします。
- 方向安定性の向上: セットバックポジションは方向安定性を向上させ、直線的な滑走や高速でのライディングにおいて、ボードをより制御しやすくします。
一般的に、フリースタイルやパークライディングに特化したボードはセットバックが少ないか全くない(センタードスタンス)場合が多く、フリーライドやパウダーに適したボードではセットバックが用いられることが多いです。
セットバックはボードの走行特性を大きく変化させるため、自身のライディングスタイルと好みに合わせてボードを選ぶ際には、この設計要素に注意を払うことが重要です。
トーションフレックス
スノーボードのトーションフレックス(ねじれの硬さ)は、ボードの横方向、つまり幅に沿ってのボードの硬さを指します。これは、ボードをつま先からかかとへとねじる力に対するボードの抵抗力を表しており、ボードの横方向の柔軟性を示します。
トーションフレックスがソフトなボードは横方向に柔らかく、エッジからエッジへの移行がスムーズで、小回りが効きやすいです。初心者やフリースタイルライダーに適しており、パークやソフトな雪質でのトリックに優れています。
一方、トーションフレックスがハードなボードはより硬く、横方向のねじれに対して高い抵抗力を持ちます。これによりエッジのグリップが強くなり、カービングや高速での安定性が向上します。経験豊富なライダーやフリーライディングに適しており、特にアイスバーンや硬い斜面での性能が高いです。
トーションフレックスはボードの全体的なフレックスと共にライディングのスタイルを大きく左右するため、ライダーの好みや目的に応じて適切なフレックスのボードを選ぶことが重要です。