スノーボードセカンドレイヤーのおすすめは?選び方を徹底解説

スノーボードを快適に楽しむために、ウェア選びは非常に重要ですよね。特に、アウターの下に着用する「中間着」、いわゆるセカンドレイヤーの選択は、暖かさや汗の処理といった点でライディングの質を大きく左右します。
「どんなセカンドレイヤーが良いのだろう?」「自分にぴったりのものはどれ?」と、おすすめのアイテムや選び方について情報を探している方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなスノーボードに欠かせないセカンドレイヤーについて、その基本的な役割から、保温性や透湿性といった重要な機能、素材ごとの特徴、そして具体的な人気ブランドのアイテム例まで、分かりやすく解説していきます。
これを読めば、あなたに最適な一枚を見つけ、より暖かくドライな状態で、スノーボードを心ゆくまで満喫するためのヒントが得られるはずです。
- セカンドレイヤーの基本的な役割
- 選ぶ際の重要な機能とポイント
- 素材やタイプによる違いと特徴
- 人気ブランドの具体的なおすすめ
快適なスノーボードに必須!セカンドレイヤーおすすめの選び方

スノーボードを存分に楽しむためには、ウェア内の快適性が重要です。特に、アウターと肌着の間に着るセカンドレイヤーは、保温や汗の処理といった大切な役割を担っています。しかし、どのような基準で選べば良いか迷う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、セカンドレイヤーがなぜ必要なのか、そして保温性や透湿性、素材ごとの特徴や適切なサイズ感といった、選ぶ上で押さえておきたい基本的なポイントを分かりやすく解説します。
セカンドレイヤーの重要な役割とは
スノーボードを楽しむ際、快適なコンディションを保つためには「レイヤリング」という重ね着の考え方が非常に重要です。
セカンドレイヤーは、肌に直接触れるファーストレイヤー(ベースレイヤー)と、一番外側に着るアウターウェア(ジャケットやパンツ)の間に着用する中間着のことを指します。
その主な役割は、体から発する熱を逃さずに保温し、体を冷えから守ることです。さらに、ファーストレイヤーが吸い取った汗などの水分を、アウターウェアを通して外へ効率良く逃がす「透湿」の機能も担っています。
これにより、汗をかいてもウェア内が蒸れにくく、汗が冷えて体温を奪う「汗冷え」を防ぐ効果が期待できます。
気温や運動量に応じて着脱したり、前開きのジッパーを開閉したりすることで、体温調節の役割も果たす、スノーボードには欠かせないアイテムです。
選び方の基本:保温性と透湿性
セカンドレイヤーを選ぶ上で最も重要なポイントは、「保温性」と「透湿性」です。まず保温性についてですが、スノーボードは基本的に寒い雪山で行うスポーツなので、体温を適切に保つ機能は不可欠です。
フリースや薄手のダウンなど、空気を多く含んで暖かい素材がセカンドレイヤーにはよく用いられます。次に透湿性ですが、これは汗などの水分を水蒸気としてウェアの外に逃がす能力のことです。
スノーボードは見た目以上に汗をかくため、この透湿性が低いと、ファーストレイヤーが吸った汗がセカンドレイヤーで滞ってしまい、結果的にウェア内が蒸れて不快になったり、その水分が冷えて体温を奪う原因になったりします。
したがって、暖かさを保ちつつ、汗をスムーズに外へ排出できる素材や構造を選ぶことが、快適なライディングのためには非常に大切になります。
重要な機能面:吸湿速乾性も
セカンドレイヤーを選ぶ際には、保温性や透湿性に加えて「吸湿速乾性」も重要な機能となります。吸湿性とは、汗などの水分を吸い取る能力のことです。
ファーストレイヤーが肌から汗を吸い取った後、その水分をセカンドレイヤーがスムーズに受け取り、さらに外側のアウターレイヤーへと効率よく移動させるためには、セカンドレイヤー自体にもある程度の吸湿性が求められます。
そして、吸い取った水分を素早く乾かす能力である「速乾性」も非常に大切です。セカンドレイヤーが濡れたままだと、気化熱によって体温が奪われたり、不快な着用感が続いたりする原因になります。
特に、汗をかきやすい人や、運動量の多い滑りをする人は、この速乾性の高い素材を選ぶことで、よりドライで快適な状態を維持しやすくなります。最近では、体から出る湿気を熱に変える「吸湿発熱素材」を使用したセカンドレイヤーも登場しています。
素材別メリット・デメリット比較
セカンドレイヤーに使われる主な素材には、それぞれ特徴があります。まず代表的なのが「フリース」で、多くはポリエステルから作られています。
軽量で保温性が高く、速乾性や通気性にも優れているため、濡れても乾きやすく扱いやすいのがメリットです。
一方で、風を通しやすい性質があるため、アウターなしで単体で着る場合は風の強い日には寒さを感じることがあります。
次に「ウール」、特にメリノウールは天然素材ならではの高い保温性と吸湿性を持ち、濡れても保温性が落ちにくく、防臭効果も期待できます。ただし、化学繊維に比べると乾くのにやや時間がかかる場合があり、価格も比較的高めな傾向があります。
そして「インナーダウン」は、非常に軽量でありながら高い保温力を誇ります。コンパクトに収納できるものも多く、持ち運びにも便利です。
しかし、汗や湿気で濡れると保温性が著しく低下しやすいというデメリットがあるため、汗をかきやすい状況では注意が必要です。これらの素材の特性を理解し、自分の体質や滑る環境に合わせて選ぶことが大切です。
タイプ別:パーカー、フリース等
セカンドレイヤーには様々な形状(タイプ)があり、それぞれに特徴があります。最も一般的なのは「フリースジャケット」でしょう。
軽量で保温性が高く、前開きのフルジップタイプやハーフジップタイプは、ジッパーの開閉によって簡単に体温調節ができるのが大きなメリットです。
素材自体にも伸縮性があるものが多く、動きを妨げにくいのも特徴です。「パーカー」タイプも人気があり、カジュアルなデザインのものは普段使いも可能です。
ただし、フード部分がアウターの中でかさばったり、ヘルメットと干渉したりすることもあるので、その点は考慮が必要です。
また、比較的暖かい日や運動量が多い場合には、高機能素材の「長袖Tシャツ」や薄手の「トレーナー」をセカンドレイヤーとして活用することもあります。
さらに寒さが厳しい日や、特に寒がりな方には、フリースの上に重ねて「インナーダウンジャケット」や「ダウンベスト」を着るという選択肢もあります。これらは非常に保温性が高いですが、動きやすさとのバランスも考える必要があります。
動きやすさを左右するサイズ感
スノーボードは全身を使うダイナミックなスポーツなので、セカンドレイヤーを選ぶ際には「動きやすさ」も非常に重要なポイントです。
どんなに保温性や透湿性に優れた素材でも、体の動きを妨げてしまっては快適なライディングは望めません。
動きやすさを確保するためには、まず伸縮性に優れた素材を選ぶことが大切です。多くのスポーツ用セカンドレイヤーには、ポリウレタン(スパンデックス)などのストレッチ素材が使われており、体の動きに合わせてスムーズに伸び縮みしてくれます。
サイズ感については、大きすぎず小さすぎない、適切なフィット感のものを選ぶことが基本です。
あまりにダボダボしたサイズだと、アウターウェアの中で生地が余ってごわついたり、動きの妨げになったりすることがあります。
逆に、小さすぎて体にぴったりとフィットしすぎると、窮屈で動きにくさを感じたり、血行を妨げたりする可能性も否定できません。
ファーストレイヤーの上に着用し、さらにその上にアウターウェアを着ることを考慮して、少しゆとりがありつつも、体のラインに沿うようなサイズを選ぶのが理想的です。
試着ができる場合は、実際にスノーボードをする時のような動きをしてみて、突っ張り感や動きにくさがないかを確認すると良いでしょう
具体モデルも紹介!スノーボードセカンドレイヤーおすすめ活用術

セカンドレイヤーの選び方の基本が分かったところで、次は実際にどのような商品があるのか気になりますよね。ここでは、具体的なブランドのモデルを挙げながら、それぞれの特徴やおすすめの活用シーンをご紹介します。
厳しい寒さに対応できる高機能フリースから、天然素材の心地よさを追求したアイテム、コストパフォーマンスに優れたモデル、そしてレディース向けのおしゃれなフーディまで、様々な選択肢をピックアップしました。
厳冬期向け:Burton K Helium Grid Fleece
厳しい寒さの中でスノーボードを楽しむなら、Burtonの「[ak] Helium Power Grid Base Layer Crewneck」のような高機能フリースが頼りになります。
このモデルは、Polartec Power Gridという特殊なフリース素材を採用しており、軽量でありながら優れた保温性と透湿性を両立しています。
生地の構造がグリッド状になっているため、効率的に汗を吸い上げて素早く外部へ放出し、ウェア内をドライに保ちます。肌にフィットするスリムなデザインで、重ね着しても動きやすく、伸縮性にも優れているため、激しい動きを妨げません。
サムホールが付いているので袖のずり上がりを防ぎ、縫い目も肌への摩擦を軽減するように工夫されています。
bluesign認証を受けた素材を使用しており、環境への配慮もなされています。厳冬期にはベースレイヤーとして、少し暖かくなればミッドレイヤーとしても活躍する、汎用性の高い一枚です。
天然素材派に:スマートウール メリノクルー
天然素材の快適さを重視するスノーボーダーには、スマートウールの「メリノ250ベースレイヤークルー」がおすすめです。この製品は、高品質なメリノウールを100%使用しており、その細く柔らかい繊維が肌に優しく、チクチクしにくいのが特徴です。
メリノウールは、優れた保温性に加えて、吸湿性も高く、汗をかいても水分を素早く繊維内に取り込み、肌をドライに保つことで汗冷えを防ぎます。
さらに、天然の防臭効果も期待できるため、長時間の着用でもニオイが気になりにくいのも嬉しいポイントです。
スマートウールの製品は、ウールでありながら洗濯機で手軽に洗えるように加工されており、耐久性も考慮されています。
肩周りの縫い目を工夫するなど、動きやすさも追求されており、寒い時期のアクティビティから普段使いまで幅広く活躍するでしょう。
コスパ重視なら:VOLCOM V-SCIENCE ZIP
機能性と価格のバランスを重視したいスノーボーダーには、VOLCOMの「V-SCIENCE」シリーズのフリースが選択肢の一つになります。
例えば「V-SCIENCE FULL-ZIP FLEECE」は、220gのポーラーフリースを使用しており、十分な保温性を提供します。フルジップタイプなので着脱が容易で、状況に応じて素早く体温調節が可能です。
また、ジッパー付きのハンドポケットや裾のドローコード、サムホールといった実用的なディテールも備えています。レギュラーフィットで、重ね着しても動きやすいデザインです。
ウィメンズモデルの「W V-SCIENCE CREW」も展開されており、こちらは速乾性に優れた高伸縮性生地を使用し、アウターウェアのパフォーマンスを向上させるよう設計されています。
効率的に湿気を逃がすサーマルディフェンスレイヤリングシステムを採用し、暖かくドライな状態を保ちます。
手頃な価格帯でありながら、スノーボードに必要な基本的な機能はしっかりと押さえているのが魅力です。
レディース注目:ROXY LIFE TECH HOODIE
女性スノーボーダーにとって、機能性はもちろんデザイン性も重要なポイントです。ROXYの「LIFE TECH HOODIE」は、そんなニーズに応える撥水パーカーです。
おしゃれなデザインでありながら、スノーボードシーンで役立つ撥水加工が施されているため、春先の暖かい日のライディングや、小雪程度であればアウターとしても活用できます。
セカンドレイヤーとしてはもちろん、普段使いもできるカジュアルさが魅力です。ROXYは、女性の体型に合わせたカッティングや、フェミニンなデザイン、豊富なカラーバリエーションで人気があり、LIFE TECH HOODIEもその一つです。
プルオーバータイプで、ゆったりとした着心地ながら、動きやすさも考慮されています。内側は肌触りが良く、保温性もあるため、セカンドレイヤーとしての役割もしっかりと果たしてくれます。
人気ブランド:THE NORTH FACEのフーディ
アウトドアブランドとして絶大な人気を誇るTHE NORTH FACEのフーディは、セカンドレイヤーとしても非常に優秀です。
特に「リアビューフルジップフーディ」は、厚手のスウェット生地(コットンとリサイクルポリエステルの混紡)で作られており、裏起毛で保温性が高いのが特徴です。
フード部分の立体的なロゴ刺繍がデザインのアクセントになっており、普段使いもしやすいおしゃれさも兼ね備えています。
フルジップタイプなので着脱が容易で、体温調節もしやすいです。また、「ズーピッカーフーディ」のようなポリエステル素材をメインに使用したモデルは、ストレッチ性に優れ、動きやすさを重視する方におすすめです。
これらのフーディは、アウトドアで培われた技術が生かされており、保温性、速乾性、耐久性のバランスが良く、スノーボードのセカンドレイヤーとしてだけでなく、タウンユースでも活躍する汎用性の高いアイテムです。
下半身の保温に:MIZUNOブレスサーモパンツ
上半身だけでなく、下半身の保温も快適なスノーボードには欠かせません。MIZUNOの「ブレスサーモウォーマーパンツ」は、独自の吸湿発熱素材「ブレスサーモ」を採用しており、体から発生する水分を吸収して発熱する効果が期待できます。
この発熱効果により、寒い環境下でも暖かさをキープしやすく、汗をかいてもムレにくいドライな状態を保つことを目指しています。
ブレスサーモは保温性だけでなく、伸縮性や消臭効果も考慮されており、長時間の着用でも快適性を維持しやすいのが特徴です。
ウォーマーパンツは、裏地にもブレスサーモを使用し、寒い時期のトレーニングや移動着としても活用できる設計です。
スノーボードの際には、アウターパンツの下に着用することで、下半身を冷えから守り、パフォーマンスの維持に貢献してくれるでしょう。
まとめ:スノーボードおすすめセカンドレイヤーについて
スノーボードを快適に楽しむために、セカンドレイヤーは非常に重要な役割を担っています。体温を保つ「保温性」、汗の蒸れを防ぐ「透湿性」、そして汗を素早く乾かす「吸湿速乾性」が、セカンドレイヤー選びの基本です。
素材には、扱いやすいフリース、天然素材で高機能なウール、軽量で暖かいインナーダウンなどがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。形状もジャケットタイプやパーカータイプなど様々で、動きやすさを考慮した適切なサイズ選びも大切です。
この記事では、これらの基本的な選び方に加え、Burton、スマートウール、THE NORTH FACEといった人気ブランドの具体的なモデルも紹介しました。
厳冬期向けからコストパフォーマンスに優れたもの、レディース向けや下半身の保温アイテムまで、幅広いニーズに対応するセカンドレイヤー選びの参考になれば幸いです。