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【スキー・スノボー】ビッグエアとは?ルールや採点方法を解説!

ビッグエアの採点方法
まさやん
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この記事では、ビッグエアとはなにか?ルールや採点方法を解説しています。基本的な知識から実際にトリック名を挙げて解説しています。このビッグエアの採点方法しることでより競技を楽しむことができますよ!

 

ここ数年でXgameなどでも20メートルを超えるキッカーが登場しています。その迫力はとてつもないですね!それでは、ビッグエアーについて解説していきます。

【スキー・スノボー】ビッグエアとは?

2018年東京オリンピックから新競技として採用されたスノーボードビッグエアですが、スキーにも同じく種目があります。もしかすると今後、スキービッグエアも冬季五輪に採用されるかもしれませんね。

 

ビッグエアとは、キッカーとよばれる雪で作られたジャンプ台を飛ぶことで技を繰り出し難易度と完成度を競い合う競技です。それでは具体的にどのような競技ルール・採点方法なのか解説していきます。

近年ビッグエアのキッカーの大きさが大きくなっています。20メートルを超えるキッカーが登場しています。

 

たとえば、キッカーサイズが20メートルだとすると最低でも20メートルは飛ばないと危険です。そのため程よいところに着地するには25メートルほど飛ぶ必要があります。

 

キッカーの設定にもよりますが男子選手になると35メートルほど飛ぶこともあります。ほかの記事でキッカーに向ている板についても紹介しています。

ビッグエアのルール

ビッグエアのルールや採点方法

ビッグエアのルールですが、アプローチとよばれる滑走路を滑ってジャンプ台を飛びトリックを競い合います。そこで繰り出すトリック難易度・完成度で採点が行われます。

 

その得点が最も高い人が優勝です。選手ごとで上位トリック2本分の合計点で点数を競い合います。

 

大会によって異なりますが、タイムアタック(制限時間いないなら何本とんでもOK!)方式や5本のみなどと飛ぶ本数を限定して行うこともあります。冬季五輪であれば本数が決められています。

ビッグエアの採点方法

ビッグエアの採点方法

ビッグエアの採点方法ですが、トリックの難易度・完成度によって採点を行います。といっても、素人目から見てもその判断は難しいです。そこで、ここではどのような基準を持って完成度・難易度を決めているのか解説していきます。

トリックの完成度

この完成度ですが、選手が競技したトリックについてどれだけうまく飛ぶことができたかという項目になります。

 

たとえば、着地するときに手を付いた、コケてしまった、バランスを崩したときには完成度が下がります。しっかりとクリアに着地すると高得点が狙えます。

 

また、グラブという手で板を持つことが基準となっているため、グラブの有無・グラブしている場所、グラブしている時間などでもトリックの完成度は変わってきます。さらには飛距離が長いと採点がアップします。

トリックの難易度

ビッグエアの採点方法で素人が最も分からないのがトリックの難易度になります。トリックにはかなりの数があります。

 

さきほどのグラブの種類も基本的には6種類あります(厳密にいえばまだありますが・・・)。そこで、ここでは細分化してグラブの種類・トリックの種類・スタンスについて紹介していきます。

スタンスについて

スノーボードにはメインスタントがあります。滑るときにどちらの足が前(進行方向)を向くか、どちらが滑りやすいがどうかで決めていきます。進行方向に対して左足が前であればレギュラースタンス右足が前の場合にはグフィースタンスと言います。

 

このメインスタンスとは反対で滑る場合はスイッチ(キャブ)と呼びます。もちろん、スイッチでトリックを繰り出す方が難易度が高くなります。・・・五輪に出場する選手ともなると、どちらも大差ないんでしょうけどね(笑)

グラブの種類

グラブの種類ですが大きく分けて6つあります。ここではメインスタンスがレギュラースタン(進行方向の前足が左足)である場合で解説していきます。

  • インディグラブ:右手でつま先側を掴む
  • ステールフィッシュ:右手でかかと側の板を掴む
  • ウェドル(ミュート):左手でつま先側を掴む
  • メランコリー:左手でかかと側の板を掴む
  • ノーズグラブ:左手で進行方向の板の先端を掴む
  • テールグラブ:右手で後ろ側の板の先端を掴む

基本的にはこの6つがあります。ここから派生するグラブがいくつも存在するためここでは割愛しておきます・・・!このグラブによってトリックの難易度に影響がありますが、リックによってどのグラブをするかで難易度が変わります。

 

インディグラブが簡単なトリックもあれば、インディグラブが難しいトリックもあります。そのため、トリックによってグラブの難易度が変わることも理解しておく必要があります。

 

たとえば、フロント方向(お腹)で回るときには、右手でつま先側をグラブするインディグラブが最も難易度が低くなります。左手でかかと側を掴むメランコリーは難易度が高いです。

まとめると採点に関する項目は以下の通りです。

  • トリックの難易度
  • トリックの完成度
  • 飛距離

ビッグエアのトリックについて

ビッグエアのトリックですが、さまざまなトリックが存在しています。最近は選手の競技レベルの向上・キッカーサイズが大きくなっているため数年でかなり回転数が増えています。

 

ビッグエアのトリックの基本となるのは、横と縦の回転数です。この回転数が増えれば増えるほど高得点が出やすい状態となっています。ここでは、代表的なトリックを紹介していきます。基本は縦軸が入らないフラットスピン、縦軸が入るコークやロデオの2種類からなります。

 

同じ横の回転数であれば、フラットスピンよりも縦軸が入るコークやロデオの方が難易度があがり高得点も出しやすいです。例えば、フラットスピン5回転とコーク4回転半が同じくらいの得点がでます(完成度、回転方向も大きく影響します)。

フロントサイドスピン

フロントサイドスピンとは、レギュラーの場合は左回転するスピンのことを言います。この回転数によって難易度が上がります。基本となるグラブはインディグラブです。

フロントサイド180インディグラブ

フロントサイド360インディグラブ

⇒フロントサイドを「FS」と表記します。

*180・360は回転度数です。360は1回転。

スイッチの場合は、スイッチフロントサイドになります。もちろん難易度が上がります。

バックサイドスピン

バックサイドスピンは、レギュラーの場合は右回りに回転することを言います。フロントサイド同様に回転数が多いと難易度が上がります。基本となるグラブはミュートグラブです。

バックサイド180ミュートグラブ

バックサイド360ミュートグラブ

⇒バックサイドを「BS」と表記します。

スイッチの場合は、スイッチバックサイドになります。もちろん難易度が上がります。これら、フロントサイド・バックサイドにキレイに回転するトリックを総称してフラットスピンとも言います。

ロデオ


ロデオには2種類あります。

フロントサイドロデオ:つま先に前転宙返りするトリック

バックサイドロデオ:かかと側に後方宙返りするトリック

*2回転するとダブルロデオ、3回転するとトリプルロデオ・・・・

このロデオと横回転スピンを組み合わせることでコークというトリックになっていきます。厳密にいえばコーク以外にもありますが、競技で見ることはあまりないため割愛しておきます。

ダブルコーク

このダブルコークとは、ショーンホワイト選手がハーフパイプで繰り出したトリックとなります。縦軸と横軸が同時に回転しているトリックのことを言います。

 

縦回転が2回転しているトリックをダブルコークと言います。そして、横回転の回転数によってダブルコークでも難易度が異なります。ダブルコークには以下の回転数が存在しています。

ダブルコーク900:縦回転2回・横回転900度(2回転半)

ダブルコーク1080:縦回転2回・横回転1080度(3回転)

ダブルコーク1260:縦回転2回・横回転1260度(3回転半)

このダブルコークは繰り出すスタンスによっても呼び名・難易度が違ってきます。先程のフラットスピンのところでも解説しましたが、フロントサイド、バックサイドス、スイッチフロントサイド、スイッチバックサイドと4方向があります。

BSダブルコーク1260

BSスイッチダブルコーク1260 など

難易度は選手の得意不得意もありますが、フロントサイド<バックサイド<スイッチフロント<スイッチバクサイドの順で難易度が高くなります。

トリプルコーク

トリプルコークですが、ダブルコークの縦軸が1回転増えるトリックです。男子ビッグエアでは、トリプルコークがクリアにメイクしても表彰台に登ることができない状態です。異次元です・・・

トリプルコーク1440:縦回転3回・横回転1440度(4回転)

トリプルコーク1620:縦回転3回・横回転1620度(4回転半)

ダブルコークと同じく、回転方向が4方向あります。2017年に角野友基選手が、全方向のトリプルコーク1440を公式戦でメイクしたことでも話題になりましたね!・・・ここまで来ると競技者・経験者レベルにならないと採点困難になってきますw

クアッドコーク


クアッドコークですが、現状、ビッグエアで表彰台に登るために必須になりつつあるトリックとなります。このクアッドコークとトリプルコークを軸に高得点を狙う選手が大半となっています。

クワッドコーク1800(縦4回転・横5回転)

クワッドコーク1980(縦4回転・横5半回転)

現状ですが、公式戦でメイクされている最高難易度トリックは「FSクアッドコーク1980」です。こちらも角野友基選手が世界初メイクとなっています。

〇〇コーク←コークとは縦に何度回転したか?2回転だとダブルコーク、3回転だとトリプルコーク・・・

〇〇コーク1800←数字の部分は横の回転数。900だと2回転半、1080だと3回転・・・

フロントサイド<バックサイド<スイッチフロント<スイッチバクサイド

この順で難易度が高くなる傾向がある。

北京五輪2022のビッグエアでメダルが狙える日本選手

ビッグエアという競技は日本人にメダル有力候補がいます。とくに女子に関してはとてもレベルが高く実力TOP5に日本人が2名います。そのため北京五輪でもメダルの獲得が期待されています。

 

岩渕麗楽選手は前回大会では4位と惜しくもメダル獲得することができませんでした。今回は、メダルが期待されています。岩渕麗楽選手ついてまとめています。

 

もうひとりが鬼塚雅選手です。その実力は幼少期から誰もが認めているところ。最近ではワールドカップでも優勝するなどさまざまな成績を収めています。鬼塚雅選手ですがお母さんが美人ということでも話題になったことがありますね。

 

男子では、大塚健選手が実力があります。大塚健選手は2018年、2019年の X Games スノーボードビッグエア部門で、二大会連続優勝という快挙を成し遂げています。北京五輪でも上位進出が期待されています。

ビッグエアとは?ルールや採点方法のまとめ

この記事では、ビッグエアとは?ルールや採点方法を解説してきました!採点はできなくても、どんな基準でトリックを見ていけばいいか雰囲気は感じていただけたと思います。

 

まず、飛んでいる映像を見て瞬時に何回転しているのかわからないと採点できませんからね。そこは何本も動画を見て感覚を養う必要があります(笑)

 

とりあえず、生で見るとスゴいので機会があれば御覧ください!それではビッグエアについてビッグエアの採点方法を終わります!

ABOUT ME
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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