【BATALEON】Distortia(ディストルティア)の評価はパーク性能が高いベーシックなボード!

オランダ発のブランド、BATALEONは、独自の3Dソールテクノロジー「3BT™」で知られ、世界中のスノーボーダーから注目を集めています。
その中でも、女性専用モデルとして開発されたDistortia(ディストルティア)は、パークライディングでのスキルアップを目指す方から、雪山全体をクリエイティブに楽しみたい方まで、幅広い層に支持されるスノーボードです。
この記事では、Distortiaがどのような特徴を持ち、ライダーたちからどのような評価を受けているのか、様々なレビューを参考にしながら詳しく解説していきます。このボードがあなたのライディングスタイルに合うかどうか、ぜひ参考にしてください。
- Distortiaの基本的なスペックと対象ライダー
- 独自の3BT™技術がもたらす滑走性能
- パークやフリーランなど様々なシーンでの適性
- ライダーからの実際の評価やレビューの傾向
BATALEON「Distortia」の評価:スペックと特徴
対象 | レディース |
形状 | キャンバー |
シェイプ | ツインチップ |
ボードの硬さ | 10段階中3(柔らかい) |
対象レベル | 初心者から上級者 |
サイズ | 138,140,143,146,149,152 |
レディース向け設計と対象レベル
BATALEONのDistortiaは、女性ライダーのために特別に設計されたスノーボードです。
ボード全体の重量が軽く作られているため、取り回しがしやすく、長時間のライディングでも疲れにくいのが特徴です。
フレックス(板の硬さ)は柔らかめに設定されており、具体的には10段階中3~4程度のソフトなフレックス感です。この柔らかさにより、少ない力でもボードをコントロールしやすく、特にスノーボードを始めたばかりの方や、これからトリックに挑戦したい初級者から中級者の方にとって、非常に扱いやすいモデルと言えるでしょう。
パークライディングでのスキルアップを目指す女性や、ゲレンデ全体を自由に楽しみたいライダーに適しています。
核心技術3BT™とツイン形状
Distortiaには、BATALEON独自の「3BT™(Triple Base Technology)」という画期的な技術が採用されています。
これは、ボードの滑走面(ベース)がノーズ(先端)とテール(後端)に向かって3つの面に分かれている立体的な形状のことです。中央部分は通常のキャンバー形状(弓なりに反った形)を保ちつつ、両サイドのエッジに近い部分は少し持ち上がっています。
この3BT™により、エッジが雪面に不意に引っかかるのを大幅に減らし、スムーズなターンをサポートします。
さらに、Distortiaは「ツイン形状」を採用しており、ノーズとテールの形が全く同じで、スタンス(足を置く位置)も中央に設定されています。これにより、通常スタンスでもスイッチスタンス(逆向きのスタンス)でも同じ感覚で滑ることができ、スピンやグラウンドトリックといった遊びの幅が広がります。
軽量化と高反発を生む素材構成
Distortiaは、ライダーが軽快にボードを扱えるように、軽量化にこだわって作られています。
芯材には、スイスポローニアとポプラといった軽量な木材を組み合わせることで、ボード全体の重さを抑えつつ、必要な強度と反発力を確保しています。
また、モデルによってはビンディングの取り付け部分の下にカーボン素材を配置することで、ボードの反発力を高め、オーリー(ジャンプ)などのトリックをしやすくしたり、ターン時のレスポンスを向上させたりする工夫が凝らされています。
これらの素材構成により、Distortiaはただ軽いだけでなく、しっかりとした反発力も備えており、アクティブなライディングを楽しむことができます。
サイズ展開と選び方のポイント
Distortiaは、多くの女性ライダーの身長や体重、ライディングスタイルに対応できるよう、幅広いサイズが用意されています。
一般的には138cmから152cmくらいまでの複数の長さがラインナップされており、自分に合った一台を見つけやすいでしょう。
スノーボードのサイズを選ぶ際は、主に身長と体重を基準にしますが、どのような滑りをしたいかという目的も重要です。Distortiaはパークライディングやフリースタイルを楽しむことを得意としているため、取り回しのしやすさを重視して、一般的な推奨サイズよりも少し短めの板を選ぶライダーもいます。
初めて選ぶ場合は、お店のスタッフに相談したり、メーカーの推奨サイズ表を参考にしたりすると良いでしょう。
シンタードベースと耐久性
Distortiaの滑走面には、「シンタードベース」という種類の素材が使われています。
シンタードベースは、非常に細かなポリエチレンの粒子を高圧で焼き固めて作られており、滑走面に微細な孔(あな)がたくさんあるのが特徴です。この孔がワックスをしっかりと保持するため、定期的にワックスをかけることで非常に優れた滑走性能を発揮します。
また、シンタードベースは密度が高く硬いため、傷がつきにくく耐久性にも優れています。
ただし、その性能を維持するためには、定期的なワックスがけなどのメンテナンスが推奨されます。しっかり手入れをすることで、長期間にわたってDistortiaの高い滑走性能と耐久性を楽しむことができるでしょう。
BATALEON「Distortia」の評価:シーン別性能
オールラウンド
カービング | |
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フリーラン | |
パウダー | |
グラトリ(弾き系) | |
グラトリ(乗り系) | |
ラントリ | |
キッカー(小~中) | |
キッカー(中~大) | |
ジブ |
パークライディングでの強み
Distortiaは、特にスノーボードパークでのライディングにおいて、その真価を発揮するボードです。
最大の特徴である3BT™テクノロジーにより、ジブアイテム(レールやボックスなど)にアプローチする際や、ジャンプの着地時にエッジが不意に引っかかるリスクを大幅に軽減してくれます。これにより、ライダーはより安心してトリックに集中できるでしょう。
また、ボードの形状がノーズとテールで同じツインチップであり、フレックス(板の硬さ)も柔らかめに設定されているため、スピンやプレス、バターといったグラウンドトリックも非常にスムーズに行えます。
軽量な作りも、空中でのボードコントロールや細かい動きを助けてくれるため、パークでのパフォーマンス向上に繋がりやすいです。これからパークライディングに挑戦したい方や、さらにスキルアップを目指す女性ライダーにとって、心強い味方となるでしょう。
オールマウンテンでの多様性
Distortiaはパーク性能に優れているだけでなく、ゲレンデ全体の様々なコンディションで楽しめる多様性も持ち合わせています。
圧雪されたバーンでのクルージングから、少し荒れた不整地まで、3BT™が雪面とのコンタクトを最適化し、安定した滑りをサポートします。
特に、エッジの引っかかりが少ないという特性は、どんな斜面や雪質であってもライダーに安心感を与えてくれます。
朝一番の綺麗なグルーミングバーンを気持ちよく滑ったり、午後になって少し荒れてきたコースを遊びながら滑り降りたりと、1本で色々な楽しみ方ができるのが魅力です。
パークだけでなく、フリーランも存分に楽しみたいアクティブな女性ライダーにとって、Distortiaは幅広いシチュエーションに対応できる頼れるパートナーとなるでしょう。
カービングとエッジホールド感
Distortiaは比較的柔らかめのフレックスを持つボードですが、カービングターンにおいても期待以上の性能を見せてくれます。
これは、3BT™テクノロジーが大きく貢献しています。ターンをする際、ボードを傾けると、中央部分のキャンバー形状がしっかりと雪面を捉え、両サイドの持ち上がった部分がスムーズなエッジの切り替えを助けます。
そのため、エッジ全体が雪面に食い込みやすく、安定したエッジホールド感を得ながらターンを描くことができます。
もちろん、硬いレーシングボードのようなキレのあるカービングを求めるのは難しいかもしれませんが、気持ちの良いスムーズなターン弧を描くには十分な性能を持っています。
遊び心のあるライディングの中にも、しっかりとしたターン技術を身につけたいライダーにとって、扱いやすく楽しいカービング体験を提供してくれるでしょう。
パウダーでの浮力と操作性
Distortiaはパウダー専用のボードではありませんが、3BT™の恩恵により、新雪が積もった日でもある程度の浮力を得ることができます。
ノーズとテールの両端がスプーンのように少し持ち上がった3D形状になっているため、パウダースノーの中でも先端が沈み込みにくく、比較的スムーズに進むことができます。
特に、軽いパウダーであれば、まるで雪の上をサーフィンするように滑る楽しさを味わえるでしょう。
ツインチップ形状なので、パウダーの中でスイッチスタンス(逆向きのスタンス)で遊んだり、トリックを繰り出したりといった自由な動きも可能です。
ただし、非常に深いパウダーや、急斜面での本格的なパウダーライディングを主目的とする場合は、専用のボードに分があるかもしれません。しかし、ゲレンデ脇のちょっとしたパウダーエリアを楽しむには十分な性能を備えています。
初心者にも優しい操作感と上達
Distortiaは、スノーボードを始めたばかりの初心者の方や、これからもっと上達したいと考えている方にとって、非常に優しい操作感を提供してくれます。
最大の理由は、やはり3BT™テクノロジーによる「逆エッジ」のなりにくさです。スノーボード初心者が最も苦労するポイントの一つであるエッジの引っかかりを大幅に軽減してくれるため、転倒の恐怖心を和らげ、安心して練習に取り組むことができます。
また、柔らかめのフレックスは、少ない力でもボードを簡単にコントロールできるため、ターンのきっかけを掴みやすく、スムーズな上達をサポートします。
ターンが楽にできるようになると、スノーボードの楽しさが格段に増し、次のステップへと進む意欲も湧いてくるでしょう。Distortiaは、楽しみながらスキルアップを目指せる、頼れる一台です。
まとめ:BATALEON「Distortia」の評価について
BATALEON「Distortia」は、女性ライダーのために設計されたスノーボードで、特にパークライディングからゲレンデ全体を楽しみたい初級者から中級者に適しています。ボードは軽量で取り回しやすく、柔らかめのフレックス(硬さ)により少ない力でもコントロールが可能です。
最大の特徴は、BATALEON独自の「3BT™」というソール形状です。これによりエッジの引っかかりが大幅に減り、スムーズなターンやトリックの練習を安全に行えます。
また、ノーズとテールが同じ形のツインチップなので、スイッチスタンス(逆向き滑走)やスピンといった遊びも得意です。軽量な素材構成でありながら適度な反発力も備え、滑走面には耐久性と滑走性に優れたシンタードベースを採用しています。
パークでのトリックはもちろん、ゲレンデクルージングや多少のパウダーまで、多様なシーンで活躍する操作性の高さが魅力です。初心者でも安心して上達を目指せる、楽しく頼れる一本と言えるでしょう。











