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【BATALEON】Camel Twoの評価はパウダー適性が高いオールマウンテンボード!

まさやん
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この記事では、独自の3BT™技術で人気のBATALEON(バタレオン)から、Camel Two(キャメル トゥー)の評価を詳しく解説します。

かつての人気モデルCamel Toeから進化したCamel Twoは、オールマウンテンやフリーライド、特にパウダーでの滑走性能に定評があるボードです。ゲレンデクルージングからサイドカントリーまで、幅広いフィールドで活躍します。

本記事では、Camel Twoのスペックや3BT™をはじめとする技術、そしてカービングやパウダーなど様々なシーンでの適性を、レビューを交えながら評価します。

初心者から中級者で、多様なコンディションを一本で楽しみたいライダーにとって最適な選択肢か、その実力に迫ります。ボード選びの参考に、ぜひご覧ください。

この記事で分かること
  • Camel Twoの基本スペックと3BT™技術の特徴
  • パウダーとフリーライドでの優れた性能評価
  • カービング適性とゲレンデでの万能性
  • 初心者・中級者向けレベルと他ジャンル適性

BATALEON「Camel Two」スペックの評価

対象メンズ
形状キャンバー
シェイプディレクショナル
ボードの硬さ10段階中5(普通)
対象レベル初心者から中級者
サイズ149,153,157,161

革新技術:3BT™(Triple Base Technology)

Bataleon独自の技術である3BT™(Triple Base Technology)は、スノーボードの滑走面に革命をもたらしました。この技術は、ボードのソール(滑走面)を中央のフラットな部分と、その両脇が船底のように緩やかに持ち上がった3つのエリアに分けた特殊な形状を指します。

このユニークな形状のおかげで、平らな場所を滑っている時やターンの切り替え時に、エッジ(ボードの金属製の縁)が必要以上に雪面に引っかかるのを防ぎます。

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特に初心者にとっては転びにくくなり、スムーズなターン習得を助けてくれます。

また、パウダースノーのような深い雪の中では、持ち上がったサイドベースが船のように雪をかき分け、ボードが沈み込むのを防ぎ、まるでサーフィンのような浮遊感を得られます。

直進時には、雪面との抵抗が減るためスピードを維持しやすく、ジャンプの際にはボードの反発力を高める効果も期待できます。このように、3BT™は滑走時の安定性と操作性を向上させ、あらゆるレベルのライダーにメリットをもたらす革新的な技術です。

形状:ディレクショナルシェイプとキャンバー

BATALEON「Camel Two」は、「ディレクショナルシェイプ」と呼ばれる形状を採用しています。これは、ボードの進行方向が決まっている形状のことで、一般的にノーズ(板の前方)がテール(板の後方)よりも少し長く、幅広に設計されています。

この形状の最大のメリットは、パウダースノーでの高い浮力です。長くて広いノーズが雪の中に沈み込むのを防ぎ、スムーズに滑り降りることができます。また、ターンに入るきっかけを作りやすく、ターンからの抜けもスムーズになるため、ゲレンデでのカービングターンも快適に行えます。

さらに、Camel Twoは「キャンバー」という構造も持っています。これは、ボードを平らな場所に置いたときに中央部分が弓なりに浮き上がっている形状のことです。

キャンバー構造は、滑走中にエッジがしっかりと雪面を捉える力を高め、キレのあるターンやジャンプ時の高い反発力を生み出します。

ディレクショナルシェイプとキャンバー構造の組み合わせにより、Camel Twoはパウダーから圧雪バーンまで、様々な状況で高い滑走性能を発揮します。

フレックス評価:硬さ5/10(ミディアム)

スノーボードの「フレックス」とは、ボード全体のしなり具合、つまり硬さのことを指します。一般的に1(柔らかい)から10(硬い)の数値で表され、BATALEON「Camel Two」のフレックスは5/10と評価されています。これは、「ミディアムフレックス」と呼ばれる中間の硬さに分類されます。

ミディアムフレックスのボードは、扱いやすさと性能のバランスが取れているのが特徴です。柔らかすぎないので高速滑走時にも安定感があり、ターン中にしっかりと踏ん張りが効きます。一方で、硬すぎないので、低速での操作性も良く、ボードを曲げたり、トリックを仕掛けたりする際にも比較的扱いやすいです。

このため、Camel Twoは脚力に自信のない初心者から、様々な滑りを楽しみたい中級者まで、幅広いレベルのライダーに適しています。

パウダーでの浮力を活かした滑りから、ゲレンデでのカービングターンまで、多様なライディングスタイルに対応できる柔軟性を持っているのが、このミディアムフレックスの大きな魅力と言えるでしょう。

推奨レベル:初心者から中級者向け

BATALEON「Camel Two」は、主に初心者から中級レベルのスノーボーダーにおすすめされるモデルです。その理由は、扱いやすさとステップアップを助ける性能を兼ね備えている点にあります。

まず、独自の3BT™技術により、エッジの引っかかりが大幅に軽減されています。これは、ターン練習中の逆エッジ(意図しないエッジの引っかかりによる転倒)のリスクを減らし、初心者が恐怖心を感じることなくスムーズに上達するのを助けます。

また、ミディアムフレックス(硬さ5/10)は、ボードコントロールに必要な適度な反応性を持ちつつも、ライダーのミスを許容してくれる寛容さも備えています。これにより、中級者はカービングターンやパウダーライディングなど、より高度な滑りに挑戦しやすくなります。

もちろん、その性能の高さから、上級者であってもパウダーやフリーライドを楽しむセカンドボードとして十分に満足できるでしょう。総じて、Camel Twoはスノーボードを楽しみながら無理なくスキルアップを目指したいライダーにとって、非常に優れた選択肢となるボードです。

コア素材とカーボン技術の評価

BATALEON「Camel Two」の乗り心地の良さや反応性の高さは、ボード内部の素材選びと技術によって支えられています。まず、ボードの芯となる「コア」には、「Light Core」と呼ばれる素材が使われています。

これは、軽さが特徴の桐(Paulownia)という木材と、しっかりとした強度を持つポプラ材を半分ずつ組み合わせたものです。この組み合わせにより、ボード全体の重さを抑えつつ、滑走に必要な強度と反発力をバランス良く実現しています。

さらに、Camel Twoにはカーボン素材を使った技術がいくつか投入されています。ボードのノーズ(前方)部分にはV字型に、そしてテール(後方)部分にも「カーボンストリンガー」と呼ばれるカーボンの補強材が入っています。

カーボンは非常に軽くて丈夫な素材で、これを加えることでボードの反応が良くなり、ターン時に板が素早く反応してくれます。また、高速で滑っているときの安定感を高めたり、ジャンプやオーリー(板をしならせて跳ぶ技)の際に力強い反発力を生み出したりする効果もあります。

加えて、コア内部には「Dual Super Tubes」という中空のカーボンチューブも埋め込まれており、これがさらなる軽量化と反発力の向上に貢献しています。これらの素材と技術が、Camel Twoの軽快でレスポンスの良い滑りを可能にしているのです。

デザインに関する評価

BATALEON「Camel Two」は、その性能だけでなく、見た目のデザインも注目されています。まず形状ですが、以前のモデルから進化し、より現代的で洗練されたシャープなシルエットになりました。

ノーズ(板の先端)部分は少し丸みを帯びた「ブラントノーズ」と呼ばれる形状を採用しています。全体としては、進行方向が決まっている「ディレクショナルシェイプ」で、パウダーでの浮力を意識した設計ですが、見た目にもこだわりが感じられます。

特にユニークなのが、ボードの裏側、滑走面(ベース)のデザインです。「Flip Flop Base」と呼ばれる技術が使われており、これはベースのグラフィックを作る際に、色違いのパーツをパズルのように組み合わせる方法です。

通常、型抜きでグラフィックを作ると余りの部分が出てしまいますが、Flip Flop Baseではその余りも別のボードのパーツとして使うため、材料の無駄を大幅に減らすことができます。

その結果、同じモデルでもベースの色使いが異なる、個性的なデザインのボードが生まれます。性能だけでなく、環境への配慮とデザインの独自性を両立させている点も、Camel Twoの魅力の一つと言えるでしょう。

BATALEON「Camel Two」ジャンル適性の評価

カービング
フリーラン
パウダー
グラトリ
ラントリ
キッカー(小~中)
キッカー(中~大)
ジブ

オールマウンテンでの高い万能性評価

BATALEON「Camel Two」は、「オールマウンテンボード」として非常に高く評価されています。これは、ゲレンデの圧雪された斜面から、ふかふかのパウダースノー、さらには春先の少し湿った雪まで、山全体の様々なコンディションに対応できる万能性を持っていることを意味します。

このボードの大きな特徴である3BT™(Triple Base Technology)と、進行方向が決まっているディレクショナルシェイプの組み合わせは、パウダーでの優れた浮力を生み出すだけでなく、整備されたゲレンデでのスムーズなターンも可能にします。硬すぎず柔らかすぎない中間のフレックス(硬さ)も、多様な状況への対応力を高めています。

そのため、Camel Twoは「今日はどんなコンディションかな?」と心配することなく、朝一番のグルーミングバーンから午後の少し荒れた斜面、そしてサイドカントリーのパウダーまで、一日中、一本のボードで存分に楽しみたいライダーにとって、まさに理想的な選択肢と言えるでしょう。初心者から上級者まで、幅広いレベルのライダーがその恩恵を受けることができます。

パウダーでの浮遊性と操作性の評価

BATALEON「Camel Two」が特に高い評価を得ているのが、パウダースノーでの滑走性能です。このボードは、Bataleonの中でも特にパウダーライディングに特化した「POW 3BT™」という形状を採用しています。これは、ボードのソール(滑走面)の両サイドが大きく持ち上がった形状で、まるで船が水面を進むように、深い雪の中でもボードが沈み込まず、スムーズに前へ進むのを助けてくれます。

さらに、ノーズ(板の前方)がテール(板の後方)より少し長くて幅広なディレクショナルシェイプも、パウダーでの浮力を高める重要な要素です。これにより、ライダーは後ろ足に余計な力を入れることなく、楽な姿勢で浮遊感あふれるライディングを楽しむことができます。

また、3BT™はエッジの引っかかりを抑える効果もあるため、パウダーの中で不意にバランスを崩しにくく、安定したターン操作が可能です。これらの特徴により、Camel Twoは深い雪の中でも、まるでサーフィンのような自由で軽快な滑りを実現してくれるのです。

フリーライド性能の評価

BATALEON「Camel Two」は、カテゴリーとしても「フリーライド&パウダー」に分類されており、ゲレンデ内外のあらゆる斜面を自由に滑り降りるフリーライドにおいても、その真価を発揮します。このボードは、伝説的なパウダーボード「Camel Toe」をベースに、さらに幅広い状況に対応できるよう進化を遂げたモデルです。

アップグレードされた内部構造、例えば軽量で反発力の高いコア材や、効果的に配置されたカーボン素材などが、高速滑走時の安定性とターン時の反応性を高めています。これにより、急斜面や複雑な地形、少し硬めのバーンなど、より挑戦的なコンディションにも自信を持って挑むことができます。

それでいて、Bataleon特有の「乗っていてとにかく楽しい」という感覚は失われていません。3BT™によるスムーズなターン導入と抜けの良さ、そして適度なしなやかさが、どんな斜面でも流れるような気持ちの良いライディングフィールを提供します。Camel Twoは、ただ滑るだけでなく、山の地形を遊び尽くしたいと考えるライダーにとって、最高の相棒となるでしょう。

カービングの適性と評価

パウダーでの性能が注目されがちなBATALEON「Camel Two」ですが、圧雪されたゲレンデでのカービングターンにおいても優れた適性を持っています。その秘密は、ボード中央部が弓なりに反っている「キャンバー構造」と、独自の3BT™形状の組み合わせにあります。

キャンバー構造は、ターン中にエッジ(ボードの金属製の縁)がしっかりと雪面を捉える力を生み出し、キレのあるターンを可能にします。一方、3BT™は、ターンの始まりや切り返しの際にエッジが引っかかりすぎるのを防ぎ、非常にスムーズで予測しやすいターン導入を実現します。これにより、ライダーは安心してボードを傾け、遠心力を感じながら気持ちの良いカービングターンを描くことができます。

さらに、ボード内部に配置されたカーボンストリンガー(補強材)が、ターン中のボードのねじれを適度に抑え、安定感を高めるとともに、ターン後半の抜けもスムーズにしてくれます。一部のライダーからは「テールのズレが少なく気持ちのいいターンができる」といった評価も聞かれます。パウダーだけでなく、ゲレンデでのカービングも楽しみたいライダーにとって、Camel Twoは期待に応えてくれるボードです。

グラトリの適性と評価

BATALEON「Camel Two」は、主にフリーライドやパウダーを楽しむために設計されたボードですが、ゲレンデの緩斜面で行う「グラトリ(グラウンドトリック)」については、ある程度の適性を持っています。

ボードのソール(滑走面)が3つに分かれた3BT™形状は、エッジ(板の金属部分)の不意な引っかかりを軽減してくれるため、低速でボードを回転させたり、スライドさせたりするような動きは比較的やりやすいでしょう。

ただし、Camel Twoはノーズ(板の前方)がテール(板の後方)より長いディレクショナルシェイプを採用しています。この形状は、後ろ向きで滑る「スイッチスタンス」でのトリックや、ノーズとテールを均等に使うような複雑なグラトリにはあまり向いていません。

また、フレックス(板の硬さ)も中間のため、板をしならせて使うプレス系のトリックなどは、専用の柔らかいボードほどは容易ではないかもしれません。

結論としては、滑走の合間にちょっとした遊びとして簡単なグラトリを楽しむことは可能ですが、グラトリをメインに練習したい、あるいは高度な技に挑戦したいという場合には、他のグラトリに特化したモデルを検討する方が良いかもしれません。

キッカー(小〜中)の適性と評価

BATALEON「Camel Two」は、ゲレンデに設置されているキッカー(ジャンプ台)の中でも、比較的小さなサイズから中くらいのサイズであれば、十分に楽しむことができる性能を持っています。

このボードが持つキャンバー構造(板の中央が浮き上がっている形状)は、ジャンプの踏み切りの際にしっかりとした反発力を生み出し、空中での安定感にもつながります。

また、ボード内部に使われているカーボン素材(カーボンストリンガーやDual Super Tubes)も、反発力を高めるのに貢献しています。これにより、キッカーへのアプローチ(助走)から踏み切りまで、スムーズで力強い動きをサポートしてくれます。

フレックス(板の硬さ)が中間の5/10であることも、小〜中サイズのキッカーに適している点です。硬すぎないので踏み切りやすく、着地の際の衝撃もある程度吸収してくれます。

ただし、大きなキッカーに挑戦したり、回転系のトリックを多用したりするには、ディレクショナルシェイプであることや、フレックスがやや物足りないと感じる可能性はあります。

フリーライドの流れで現れる自然地形のジャンプや、パークの入門〜中級レベルのキッカーを楽しむには、十分なポテンシャルを持っていると言えるでしょう。

まとめ:BATALEON「Camel Two」の評価について

BATALEON「Camel Two」は、初心者から中級者向けのメンズ用オールマウンテン&フリーライドボードです。最大の特徴である独自の3BT™技術は、ソール(滑走面)の両サイドが持ち上がった特殊形状で、エッジの引っかかりを劇的に減らし、ターン習得を助けるとともに、パウダーでの抜群の浮力を生み出します。

進行方向が決まったディレクショナルシェイプと、反発力とエッジグリップに優れるキャンバー構造を採用し、多様な雪質に対応します。フレックスは扱いやすいミディアム(5/10)。コアには軽量な桐とポプラ材を組み合わせたLight Coreを使用し、カーボンストリンガーやDual Super Tubesで補強することで、反応性と安定性を高めています。

デザイン面では、洗練された形状に加え、製造時の廃材を減らすFlip Flop Baseが環境への配慮と個性を両立させています。特にパウダー、フリーライド、カービング性能が高く評価されており、ゲレンデ全体を快適に楽しめます。グラトリや小〜中サイズのキッカーも可能ですが、専門ではありません。

様々なコンディションを一本で楽しみたいライダーにとって、高い万能性と乗りやすさを兼ね備えた魅力的な選択肢となるボードです。

あとがき

最後まで読んでいただき、ありがとうございます! いやー、BATALEON「Camel Two」、なかなか魅力的な板だって伝わりましたかね?

個人的にも、あの3BT™の乗り味は独特で、パウダーでの浮遊感とか、ゲレンデでのスムーズなターンとか、ホントに「オールラウンドに遊べる!」って感じがして好きなポイントっす。スペックだけじゃなくて、実際に乗った時の「楽しさ」みたいなのが、Bataleonの板にはあるんですよね。

ぶっちゃけ、スノーボード選びって色々ありすぎて迷いますよね(笑)。僕も毎年新しい板に目移りしちゃいます。でも、この記事が、あなたの「これだ!」っていう板選びの少しでも参考になっていたら、めちゃくちゃ嬉しいです!

これからも、ライダー目線で「これイイね!」って思ったギアの情報とか、ゆるーく発信していくんで、気が向いたらまた覗きに来てくださいねー! それでは、またゲレンデで!

このほかにもBATALEONには個性的なブーツがリリースされています。他の記事でBATALEONの全モデルを解説した記事もあるため気になる方はご確認ください。

それでは、あなたのスノーボードライフがより充実しますように!

ABOUT ME
まさやん
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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