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スノーボードのフリースタイルとは?フリーライドとの違いや言葉の意味は?

まさやん
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スノーボードのスタイルについて話すとき、「フリーライド」と「フリースタイル」という言葉、よく耳にしますよね。

でも、「フリーライドって、結局どういう意味?」「フリースタイルと何が違うの?」「自分がやっているのはどっちなんだろう?」と、その定義が曖昧なままになっている方も多いかもしれません。

なんとなく「自由に滑る」という意味かな?とは思いつつも、いざ説明しようとすると難しいものです。特に「フリーラン」という言葉もあって、余計に混乱してしまうケースもあるかなと思います。

この記事では、そんな「フリーライド」や「フリースタイル」という言葉の正確な意味や定義、そして両者の具体的な違いについて、スノーボード初心者の方にも分かりやすく解説していきますね。

この記事で分かること
  • 「フリーライド」という言葉の正確な意味と定義が分かる
  • 「フリースタイル」との具体的な違いが明確になる
  • フリーライドの具体的な楽しみ方や滑る場所がイメージできる
  • 混同しやすい「フリーラン」との使い分けが理解できる
特徴フリースタイルフリーライド
主な目的トリック、ジャンプ、自己表現自然の地形や雪質を楽しむ自由な滑走
主な場所テレインパーク、ゲレンデ全体ゲレンデ、非圧雪エリア、山全体
重視する点技の完成度、創造性スピード、自然との一体感、滑走技術
広義の定義ソフトブーツを使用するスタイル全般ゲレンデや山を自由に滑ること全般
包含関係の解釈フリーライドを含む場合がある(遊びにフォーカス)フリースタイルの動きを含む場合がある(自然環境で実施)

スノーボードの「フリーライド」と「フリースタイル」それぞれの意味とは?

フリースタイルのフリーライドの違い
  • 「フリーライド(Freeride)」とは?その意味と定義
  • フリーライドの具体的な楽しみ方と滑る場所
  • 「フリースタイル(Freestyle)」とは?その意味と定義
  • 【疑問解消】「フリーラン」との違いは?

まず「フリーライド(Freeride)」とは?その意味と定義

まずは、「フリーライド(Freeride)」という言葉の意味から見ていきましょう。

直訳すると「Free = 自由に」「Ride = 乗る、滑る」となり、その名の通り「自由に滑る」という意味合いが基本になります。

ただし、スノーボードにおける「フリーライド」は、そこからもう少し踏み込んだニュアンスを含んでいることが多いですね。

具体的には、スキー場が整備した圧雪バーン(ピステンバーン)だけを滑るのではなく、「非圧雪エリア(パウダー)」「ツリーラン(木々の間)」「自然の地形(壁や沢など)」といった、ゲレンデ内のあらゆる場所、あるいはゲレンデ外のバックカントリーも含めた「山全体をありのままに滑る」というスタイルを指す場合がほとんどです。

人工的に作られたジャンプ台(キッカー)やアイテム(ジブ)には入らず、あくまで自然の地形を活かして、ダイナミックなターンを描いたり、パウダースノーの浮遊感を楽しんだりすることに重きを置いた滑り方。

これが「フリーライド」の一般的なイメージかなと思います。

まさやん
まさやん

コースに縛られず、自然の山そのものをフィールドとして楽しむスタイル、と言えます!

フリーライドの具体的な楽しみ方と滑る場所

「山全体を滑る」と言われても、ちょっとイメージが湧きにくいかもしれませんね。フリーライドの具体的な楽しみ方や滑る場所について、もう少し詳しく見ていきましょう。

新雪(パウダー)を滑る

フリーライドの最大の魅力といえば、やはりこれですね。降ったばかりのフカフカの新雪(パウダー)の上を、まるでサーフィンや船のように滑っていく感覚は、一度味わうと病みつきになると言われます。圧雪バーンとはまったく違う浮遊感やスピード感は、パウダーランならではのものです。

ツリーラン(木々の間)を滑る

ゲレンデ内のコース脇や、スキー場が公式に解放している林間コース(ツリーランエリア)を滑るのもフリーライドの醍醐味です。木々を縫うようにリズムよくターンしていくスリルや、他の人が入っていない手つかずのパウダーを見つける楽しみがあります。

自然の地形(バンクなど)で遊ぶ

コースの脇にある「壁(バンク)」を見つけて、そこに板を当て込んでサーフィンのようにターンしたり、沢のような地形(ガリー)を滑り降りたり。人工物ではない、自然が作った地形をどう攻略するかを考えながら滑るのも、フリーライドの面白さですね。

バックカントリー(ゲレンデ外)

さらに上級者になると、スキー場の管理区域外である「バックカントリー」に挑戦する人もいます。自分の足で山を登り(ハイクアップ)、誰も滑っていない斜面を滑り降りるスタイルです。

ただし、バックカントリーはリフトもパトロールもない、完全な自然の雪山です。雪崩や遭難といった重大なリスクが常につきまといます。適切な装備(ビーコン、プローブ、ショベルなど)と専門知識、そして経験豊富なガイドの同行が不可欠な世界であり、ゲレンデ内のフリーライドとは明確に区別して考える必要がありますね。

「フリースタイル(Freestyle)」とは?その意味と定義

一方で、「フリースタイル(Freestyle)」とはどういう意味でしょうか。

こちらも直訳は「自由な様式」となりますが、スノーボードにおいては「トリック(技)や技術的な表現、遊び方」に重点を置いたスタイルを指します。

フリーライドが「自然の地形をどう滑るか」を追求するのに対し、フリースタイルは「ボードを使ってどう遊ぶか、どう表現するか」を追求するスタイル、と言えるかもしれません。

具体的なジャンルとしては、以下のようなものが含まれます。

  • パークライド: スノーパーク(人工的に整備されたエリア)で、ジャンプ台(キッカー)を飛んで空中で技を決めたり、レールやボックスといったアイテム(ジブ)の上を滑ったりします。
  • グラトリ(グランドトリック): ゲレンデの平らな斜面(圧雪バーン)で、ジャンプしたり、ボードを回転させたり、プレス(板をしならせる)したりするトリックのことです。
  • ハーフパイプ: 筒を半分に割ったような形のコース(パイプ)を滑り、壁を駆け上がってジャンプやトリックを競います。

このように、フリースタイルは「滑る」という行為に「飛ぶ」「回る」「擦る」といった「遊び」の要素を加えたもので、オリンピック種目になっているものも多いですね。

【疑問解消】「フリーラン」との違いは?

ここまで「フリーライド」と「フリースタイル」について解説してきましたが、もう一つ、スノーボーダーがよく使う言葉に「フリーラン」があります。これがまた少しややこしいかもしれません。

「フリーラン」とは、その言葉通り「自由に滑る」ことを指しますが、一般的には「(フリースタイルなどの)トリックやパークには入らず、ゲレンデ内のコースを普通に滑ること」全般を指す場合が多いかなと思います。

キレイに圧雪されたバーンを、気持ちよくターンしながら滑り降りる。これも立派な「フリーラン」です。

では、「フリーライド」と「フリーラン」はどう違うのでしょうか。

これは人によって解釈が分かれる部分でもありますが、多くの場合、以下のようなニュアンスで使い分けられているように感じます。

  • フリーラン: ゲレンデ内(主に圧雪バーン)を自由に滑ること。トリックやパークをしない滑り方全般。
  • フリーライド: フリーランの中でも、特に「非圧雪(パウダー)」や「自然地形」、「ツリーラン」など、よりワイルドで自然に近いフィールドを攻める滑り方。

つまり、「フリーラン」という大きな枠組みの中に、「フリーライド」という、より自然志向の強いスタイルが含まれている、といったイメージが分かりやすいかもしれません。

もちろん、明確な境界線があるわけではなく、圧雪バーンを滑ることを「フリーライド」と呼ぶ人もいますし、あくまでニュアンスの違いとして捉えておくと良いかなと思います。

スノーボード「フリースタイル」「フリーライド」の違いを知りスタイルを選ぶ

フリースタイルのフリーライドの違い

自分に合ったスノーボードスタイルを選ぶためには、フリースタイルとフリーライドの違いを理解することが大切です。両者の魅力や適した板選びまで、初心者にもわかりやすくご紹介します。

フリースタイルの魅力:達成感と自由な発想

フリースタイルの最大の魅力は、技が決まったときの達成感と、自由な発想で滑れる点です。結論から言えば、フリースタイルは「自分だけの滑り方を創造できる」ことが特徴です。

その理由は、ジャンプや回転、レールの上でのトリックなど、決まった動きにとらわれず、工夫次第で無限に技を生み出せるからです。例えば、同じジャンプ台を使っても、回転の方向やグラブの仕方を変えることで全く違う技になります。

こうした自由度の高さは、他のスノーボードスタイルにはない魅力です。ただし、難しい技に挑戦する場合は転倒や怪我のリスクもあるため、無理をせず段階的に練習することが大切です。

自分のアイデアを形にできる喜びと、成功したときの達成感を味わいたい人におすすめのスタイルです。

フリーライドの魅力:スピードと自然との一体感

フリーライドの魅力は、何と言ってもスピード感と自然との一体感にあります。結論として、フリーライドは「山や雪の変化を全身で感じながら滑る楽しさ」が特徴です。

理由として、コースやアイテムに縛られず、ゲレンデ全体や自然の地形を自由に滑れるため、毎回違った体験ができるからです。

例えば、圧雪されたコースを高速で滑り抜ける爽快感や、パウダースノーの上をふわふわと滑る浮遊感は、他のスタイルでは味わえません。また、木々の間を抜ける林間コースや、急な斜面を自分のペースで滑ることもできます。

ただし、自然の地形には思わぬ障害物や危険が潜んでいることもあるため、事前にコース状況を確認し、安全に注意しながら滑ることが重要です。

フリーライドとカービングやパウダーの関係性

フリーライドは、カービングやパウダーランと非常に深い関係があります。結論から言うと、フリーライドの中で「カービングターン」や「パウダースノーでの滑走」を楽しむ人が多いです。

理由は、自然な斜面や雪質の変化を活かして、さまざまな滑り方ができるからです。例えば、圧雪されたバーンではエッジをしっかり使ったカービングターンでスピードを出し、非圧雪の新雪エリアではパウダーの浮遊感を味わうことができます。

このように、フリーライドは技術の幅が広く、地形や雪質に合わせて滑り方を変えられる点が大きな特徴です。ただし、パウダーエリアや急斜面は初心者には難しい場合もあるため、自分のレベルに合った場所を選ぶことが大切です。

初心者とフリーライド:まずはこちらから?

初心者の方には、フリーライドから始めることをおすすめするケースが多いです。結論として、フリーライドは「スノーボードの基礎を身につけやすいスタイル」と言えます。

その理由は、ゲレンデの一般的なコースを滑る中で、ターンやブレーキなど基本の動きを繰り返し練習できるからです。例えば、最初は緩やかな斜面でターンの感覚を覚え、慣れてきたら少しずつスピードやコースの難易度を上げていくと良いでしょう。

フリーライドは特別なアイテムや技術がなくても楽しめるため、初心者でも安心して始められます。ただし、無理に急斜面や非圧雪エリアに挑戦すると転倒や怪我のリスクが高まるため、自分のレベルに合ったコース選びが重要です。

スタイルに合わせた板選びのポイント

スノーボードの板選びは、スタイルによって大きく変わります。結論として、自分がどのスタイルを楽しみたいかによって、適した板を選ぶことが大切です。理由は、板の形や硬さ、長さによって滑りやすさや操作性が異なるためです。

例えば、フリースタイル向けの板は短めで柔らかく、トリックやジャンプがしやすい設計になっています。一方、フリーライド向けの板はやや長めで硬く、スピードを出したり、安定してターンをするのに向いています。

このように、スタイルに合った板を選ぶことで、より安全に快適にスノーボードを楽しむことができます。ただし、初心者の場合は扱いやすさを重視し、無理に上級者向けの板を選ばないよう注意しましょう。

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まとめ:スノーボード「フリースタイル」「フリーライド」の違いについて

フリースタイルとフリーライドは、それぞれ異なる魅力と楽しみ方を持つスノーボードのスタイルです。フリースタイルは技やトリックで自分らしさを表現したい方に、フリーライドは自然の地形やスピード感を満喫したい方におすすめです。

どちらのスタイルも初心者から上級者まで楽しめますが、目的や滑る場所、板の選び方などに違いがあります。自分の好みや目指す滑り方に合わせて、ぜひ最適なスタイルを見つけてください。

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まさやん
まさやん
フリーランス歴5年の横乗りライダー。ブログ運営・コンサルティングを生業として活動中。冬はスノーボード、夏はスケートボードたまにSUPを楽しんでいます。スノーボードは年間30~50日ほど滑走。ホームは中国地方。冬には数週間単位で長野・北海道に生息。SnowboardHack運営者。
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